華麗なる女銀行家

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※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

ストーリー

エンマ・エケール(ロミー・シュナイダー)の生涯の転機となったのは、1919年にモイーズ・ナタンソンと結婚し、彼と組んで金融界に足を踏み入れたことだった。彼女は、帽子職人の母の下で働く貧しい娘であったが、上流社会の家に出入りするうちに、その美貌が周囲の注意をひき、いつしか社交界の名花となり、〈エンマ・エケール新聞社〉を設立するまでになった。モイーズとはその後別れたが、交流はその後も続いた。1921年、彼女は戦時暴利のカドで裁判沙汰となるが、有能な弁護士ポール・システルヌ(ジャン・クロード・ブリアリ)の絶大な協力を得ることにより、以後、彼は彼女のよき協力者となった。やがてエンマは、女富豪のカミーユ(ノエル・シャトレ)と親しくなり、彼女の資金で〈エンマ・エケール銀行〉を設立した。フランス金融界初の女銀行家であった。初めは多難をきわめた銀行経営も、彼女の持ち前の才覚で軌道にのった。彼女は株式仲買人や金融業者、外国の情報提供者らを懐柔し、独自の情報網を作り上げた。その結果、ロイヤル石油の大油田発見をいち早く察知し大もうけをした。彼女はまた大衆に8パーセントの金利を約束し、“8%の女”として大衆の絶大な人気を得た。そんな彼女の台頭ぶりを冷ややかな目で見る人物がいた。仏銀行界の大立者バニステール(ジャン・ルイ・トランティニャン)だ。エンマはその頃、左翼の新進若手代議士候補ルクードレ(ダニエル・メグイシュ)と恋に陥り、彼女は初めて女として燃えた。ところが、エンマが時の保守系首相プレファイユに傾倒していることに疑問をもったルクードレは彼女に別れ話を切り出した。怒ったエンマはルクードレ失脚を計るが、彼を愛しているエンマは、最終的には、彼を救う。再燃した二人の恋の炎は、ドイツ、オーストリアと駆けめぐった。そんな彼女に非難の目を向けるのが少年アルマン(アルノー・ボワソー)、彼は昔の“恋人”だった上流夫人の遺児で今はエンマの養子になっていた。エンマが絶頂を極める頃、ファシズムが台頭し、ムッソリーニが、国債発行をエンマに委ねると発表した。その頃、バニステールと保守の首相プレファイユがエンマ追い落としを画策していた。ルクードレが心臓発作で倒れ、エンマは、予審判事ラルゲ(クロード・ブラッスール)の追いつめで、証券不法取引の疑いで逮捕、送検された。ハンストを敢行し病院に運ばれた彼女を救ったのは、夫との関係を知りながらエンマに心酔しはじめていたルクードレ夫人コレット(マリー・フランス・ピジェ)だった。エケール事件の裁判が始まり、彼女は3年の禁固刑を言い渡される。間もなくルクードレが、彼女を誹謗したことによる良心の呵責から自殺する。やがてプレファイユが倒され左翼ブレオーが内閣を組織、エンマは仮釈放される。新生エンマ・エケール銀行のフラン防衛委員会総会がパリで開かれた。聴衆の喝采の中で演壇上に立つエンマ。しかし、次の瞬間、一発の銃声が轟き、エンマは倒れた。バニステールと、保守政界の一グループによる卑劣な報復だった。エンマ・エケールの一生は終焉を告げた。


解説

第一次大戦後の混乱の時代を舞台に一介の貧しい帽子売り娘から金融界に進出、フランス初の女銀行家となった女性エンマ・エケールの姿を描く。製作はアリエル・ゼイトゥン、監督は「仮面・死の処方箋」のフランシス・ジロー。ゴングール賞作家ジョルジュ・コンションが実在の女銀行家マルト・アクーをモデルにシナリオを書き、ジローがそれに協力している。撮影はベルナール・ジツェルマン、音楽はエンニオ・モリコーネ、編集はジュヌヴィエーヴ・ウィンディング、美術はジャン・ジャック・カジオが担当。出演はロミー・シュナイダー、ジャン・ルイ・トランティニャンなど。


配給新日本映画社
制作国フランス (1980)
ジャンル 

1985年10月05日より



スタッフ

監督
脚本
製作
撮影
音楽
字幕

キャスト

俳優名役名
ロミー・シュナイダー (Romy Schneider)Emma Eckhert
ジャン=ルイ・トランティニャン (Jean-Louis Trintignant)Horace
クロード・ブラッスール (Claude Brasseur)Largue
マリー=フランス・ピジェ (Marie-France Pisier)Coiette
ジャン・クロード・ブリアリ (Jean Claude Brialy)Taui
ダニエル・メグイシュ (Daniel Mesguish)不明
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