王女メディア

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※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

ストーリー

山深い湖の畔で、半人半馬の賢者ケンタウロス(J・テルジェフ)に育てられたイアソン(G・ジェンティーレ)はいまやギリシャ有数の英雄となっていた。彼の父はギリシャのイオルコスの王であったが、異父弟ペリアス(L・バルビーニ)に殺されたとのことだった。そしてケンタウロスは、イオルコスに行き王位返還を要求するように、とイアソンにすすめた。たくましく成長した甥を見たペリアスは、イアソンの主張をうけ入れたが、その条件としてそれを保持する国に繁栄を約束するという金毛羊皮を手に入れてくることを要求した。この金毛羊皮は現在、コルキスの王アイエーテス(P・ヤバラ)のところにあった。そこで、イアソンば、仲間たちと、目的地コルキスに上陸。さっそく、金毛羊皮の探索を始め神殿に潜入したイアソンはそこで一心に祈りをささげる国王の娘メディア(M・カラス)に遭遇した。それは宿命の出会いであった。イアソンの姿を一目見て失神したメディアは、そのときから、狂熱の愛にとらえられてしまった。その夜、愛のため弟までも殺した彼女の助けをかり、イアソンは金毛羊皮を盗みだし、彼女をつれてペリアスのもとへ戻った。それから十年の歳月が流れた。約束を反古にした叔父の国を去って、イアソンは今、コリントス王国に居を終え、メディアと彼女との間に生れた二人の子供とともに、暮していた。イアソンのため故国を捨て、肉親までも殺したメディアにとっては、夫イアソンへの愛が、生きるすべてであった。しかし、コリントス王クレオン(M・ジロッティ)にみこまれ、娘グラウケー(M・クレメンティ)の夫として白羽の矢を立てられると、イアソンはメディアをないがしろにし始めた。傷心のメディアに、王クレオンは、子供と共に国外追放という、追い打ちをかけた。自分の愛が裏切られたメディアは、激しい憎悪の中で、王クレオンとグラウケーに呪いをかけた。巫子であったメディアの呪いは、ついに王と娘を死に追いやった。それを知ったイアソンは、不吉な予感にとらわれ、メディアのもとへ駆けつけた。がその時には、すでに彼女は最後の復讐をなしとげていた。最愛の二人の児を刺殺し、わか家に火を放ったのである。愕然と凝視するイアソンに、燃えさかる炎の中で、メディアは二人の子をかかえ、最後の怨念の一べつをイアソンに投げつけた。宿命の愛は、凄惨な炎の中で終りを告げた。


解説

「アポロンの地獄」でギリシャ神話の世界に、独自の大胆な息吹をふきこんだパゾリーニが、再びギリシャ神話の“メディア”にとりくみ、宿命の女性像を造形した作品。製作はフランコ・ロッセリーニ、監督・脚本は「テオレマ」のピエル・パオロ・パゾリーニ。撮影はベテランのエンニオ・グァルニエリ、音楽はパゾリーニ自身が担当し元モラビア夫人のエルザ・モランティが協力。美術はダンテ・フェレッティ、衣裳はピエロ・チコレッティ、編集はつねにパゾリーニ作品を担当しているニーノ・バラーリが当っている。出演はイタリア・オペラの名プリマで映画初出演のマリア・カラス、メキシコ・オリンピックの三段跳び選手のジュゼッペ・ジェンティーレ、「テオレマ」のマッシモ・ジロッテイ、ほかにマルガレート・クレメンティ、ルイジ・バルビーニ、ポール・ヤバラ、ローラン・テルズィエフなど。


配給東和
制作国イタリア (1969)
ジャンル 

1970年07月17日より



スタッフ

監督
脚本
製作
撮影
美術
音楽
編集
衣装デザイン
音楽協力

キャスト

俳優名役名
マリア・カラス (Maria Callas)Medea
ジュゼッペ・ジェンティーレ (Giuseppe Gentile)Giasone
マルガレート・クレメンティ (Margareth Clementi)Glauce
マッシモ・ジロッティ (Massimo Girotti)Creonte
ルイジ・バルビーニ (Luigi Barbini)Pelia
ポール・ヤバラ (Paulo Jabara)Eeta
ローラン・テルズィエフ (Laurent Terzieff)Centauro
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