最後の晩餐(1973)

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※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

ストーリー

パリの由緒ある大邸宅に、四人の中年男が集まった。彼らは食道楽の趣味で結ばれた仲間で、世界中の美味珍味の類に精通していた。料理家のウーゴ(U・トニャッツィ)、俳優のミシェル(M・ピッコリ)、裁判官のフィリップ(P・ノワレ)、国際線の機長マルチェロ(M・マストロヤンニ)−−この日から四人は共通の目的を遂行するために邸内に篭もることを誓い合ったのだ。地下室の酒倉に積まれた年代物の酒、庭にはトラックで運ばれた猪、小鹿、野生のホロホロ鳥、ヒナ鳥、鶏、牛の頭、羊などの大量の肉類があり、ウーゴを料理長にしてこの夜から豪華絢爛たる晩餐会が繰りひろげられるのだ。そして二日目、突然マルチェロが女が欲しいと騒ぎだした。彼はセックス・マニアで一日として女なしではいられない男なのだ。しかし三人の男たちもとどのつまりは女が必要で、三人の娼婦が呼ばれることになった。都合のよいことに、邸内にある詩人・哲学者として有名なボワローの菩提樹を見にきたという女教師アンドレア(A・フェレオル)も参加することになった。豪勢なメニューは七面鳥の炭焼きをメインにして数種類。饗宴は果てることなく続き、乱れに乱れてきた。食い荒された料理の数数、裸体をさらす女たち。精液が噴きこぼれるようなセックス。まさに、酒地肉林の地獄絵図であった。3日目。娼婦たちはこの宴に次第に戦慄を感じ始めていた。彼女たちは異常セックスを強いられ、なおも食べ続けなくてはならない状態に死の予感を抱いた。女はいった。“空腹でないのに何故食べ続けるのあんたたちは皆気狂いよ!”。彼女たちはヘドを吐きながら邸を立ち去っていった。−−ベランダで突然、ミシェルがうめき声をあげた。消化不良を起こしたのだ。ミシェルの腹の上にマルチェロが乗ると、異様な音と共に黄褐色の糞が飛び散った。こうして四人にたそがれがやってきた。男たちはベッドに身体を横たえながらも食べ続けている。もう食卓につく元気もなかったが、不思議なことにマルチェロの異常性欲はますますエスカレートし、遂に四人の男とベッドの共同生活者になり果てたアンドレアを犯し続けた。外に出ていこうとするマルチェロを引き止めようとする男たち。その瞬間、轟音とともに突如として便所が溢れ、糞尿が洪水のように部屋に流れ込んだ。たちまち部屋は汚物の中に埋まった。四日目。昨夜から雪がブガティの上に積もっている。その中に、マルチェロがまるで飛行機を操縦するかのような姿勢で死んでいた。残った三人の男とアンドレアはマルチェロの死体を地下の冷蔵庫に運んだ。そして、この日ウーゴは料理に玉子の輪切りを添えた。ユダヤ人によれば、それは死の前兆を現わすたとえであった……。マルチェロの死体を飾って晩餐会は続けられる。二番目の死者は誰か? すでに死神に取付かれた男たちは自らの最後の晩餐にのぞむかのように食卓につくのであった。やがて数日後、ミシェル、ウーゴ、フィリップの最後を見とどけたのは、豊満な肉体をなおも肥やした女教師のアンドレアであった。


解説

食欲と性欲の二大本能に殉じようとする、生きることに絶望した四人の中年男の奇妙な行動を描く。監督・脚本は「ひきしお」のマルコ・フェレーリ、撮影はマリオ・ヴルピアーニ、音楽はフィリップ・サルドが各々担当。出演はマルチェロ・マストロヤンニ、ウーゴ・トニャッティ、ミシェル・ピッコリ、フィリップ・ノワレ、アンドレア・フェレオルなど。


配給東和
制作国フランス (1973)
ジャンル 
公式サイト公式サイトはこちら

1974年10月12日より



スタッフ

監督
脚本
撮影
音楽
字幕監修

キャスト

俳優名役名
マルチェロ・マストロヤンニ (Marcello Mastroianni)Marcello
ウーゴ・トニャッティ (Ugo Tognazzi)Ugo
ミシェル・ピッコリ (Michel Piccoli)Michel
フィリップ・ノワレ (Philippe Noiret)Philippe
アンドレア・フェレオル (Andrea Ferreol)Andrea
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