白夜(1957)

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※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

ストーリー

イタリアのある港町。ここへ転勤してきたばかりの青年マリオ(マルチェロ・マストロヤンニ)が夜の小路を散歩していると、運河の橋際に立つ一人の少女(マリア・シェル)を見つけた。女は泣いていた。マリオは好奇心にかられ、見知らぬ町での狐独な自分を慰めるためにも、この女に声をかけた。彼女は大きな悲しみに打ちひしがれているかに見えた。マリオは自己紹介をして、断わる彼女を家まで送り、翌晩の再会を約して別れた。だが女はマリオが去ったとみるや、再びもとの橋際にひき返して行った。翌晩、女は約束をたがえて彼から逃げようとした。マリオはなじった。彼女は自分の行為をわび、ナタリアだと名のり、身の上を語った。なぜ毎晩橋の上に行かねばならぬかを弁明するためにも−−。ナタリアは眼のわるい祖母と二人、二階貸しをしながらほそぼそと暮していた。そして下宿人の青年(ジャン・マレー)と親しくなった。男は自分のことをなにも語らず、彼女もまた世間知らずの少女だった。二人の間にひそやかな愛情が芽生え、ナタリアは幸福の絶頂にあった。だが、突然、男は町を去ることになった。ナタリアは彼とともに家を出るつもりだったが、男はそれをこのまず、一年経ったら必ず戻ってくる、その時あなたの心が変っていなければ結婚しようといって、運河の橋のたもとで別れた。−−一年経ったいま、ナタリアは毎晩、約束の橋際で男を待つうち、マリオに出遭ったのだ。マリオは、こんな夢のような話が現実に存在するのかと驚いた。しかも男はすでに町に戻っているというのだ。ナタリアはマリオの友情にすがって、男に手紙を渡してくれと頼む。彼は承知したが約束を果さなかった。マリオの心はナタリアから離れがたくなっていたのである。何も知らぬ彼女は期待に輝いてみえた。手紙で約束した時間になり、ナタリアはマリオを残して橋の方へ駈けて行った。だがそこには誰もいない。絶望した彼女にマリオは夢中で愛を告白したが、ナタリアは振りきって行ってしまった。傷心のマリオは町をさまよううち、再び彼女に行き遭い、そこで例の手紙の件を打明けた。ナタリアは、かえってマリオに迷惑をかけたことをわび、彼の愛を受入れて現実の世界に生きようと思った。二人は未来を語り合いながら、雪の降り出した深夜の町を歩きつづけた。と、例の橋の近くまで来たとき、そこに一人の男の姿があった。ナタリアは突然駈け出した。マリオはそれを静かに見送っていた。


解説

ドストエフスキー初期の短篇を、十九世紀のペテルブルグから現代イタリアの港町に舞台をかえて、「夏の嵐」のルキノ・ヴィスコンティが監督、彼と、同じく「夏の嵐」の女流脚本家スーゾ・チェッキ・ダミーコが脚色。撮影は「モンテカルロ物語」のジュゼッペ・ロトゥンノ、音楽は「カビリアの夜」のニーノ・ロータ、製作フランコ・クリスタルディ。主演者に「青い潮」のマリア・シェル、「恋多き女」のジャン・マレー、「女と男」のマルチェロ・マストロヤンニの三カ国俳優を揃えている。他にクララ・カラマイ、マリア・ザノーリ、エレナ・ファンチェーラ等が出演する。一九五七年ヴェニス映画祭“サン・マルコの銀獅子賞”を受賞。


配給イタリフィルム=NCC
制作国イタリア (1957)
ジャンル 
公式サイト公式サイトはこちら

1958年04月01日より



スタッフ

監督
脚色
原作
製作
撮影
音楽

キャスト

俳優名役名
マリア・シェル (Maria Schell)Natalia
マルチェロ・マストロヤンニ (Marcello Mastroianni)Mario
ジャン・マレー (Jean Marais)Lodger
クララ・カラマイ (Clara Calamai)Prostitute
マリア・ザノーリ (Maria Zanori)Grandmother of Natalia
エレナ・ファンチェーラ (Elena Fancela)Giuliana
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