維新の篝火

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※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

ストーリー

文久三年京都は暗殺や決闘の絶えない、血なまぐさい町と変貌していた。新選組の土方歳三は陰謀と冷酷な臭気を漂わし、黒幕として内外に恐れられていた。或る日、歳三は装束商山城屋の後家お房を知った。人通りの絶えた祇園神社境内を、散策中の歳三に、長州藩士が不意討をかけて来た。歳三は二人を倒した。止めを刺そうとする歳三を制したのはお房だった。東海道から京に入りこむ狼人たちを警戒するために大津街道の日岡を巡察しての帰途、歳三は茶店“ゆみや”でお房と会った。それから歳三とお房の交情がつづいた。秋が立ち春が去った。二人の愛情はそのままつづけられた。情勢の推移が新選組の内部にも波紋をひろげ、歳三とお房の間にも不安な影を打ちかけるようになった。伊東甲子太郎一派の新選組脱隊を契機として脱走者が相つぎ、恋人おみねとの逢う瀬に隊務をゆるがせにした安藤和馬は、歳三の裁決にあって切腹させられた。尖鋭な行動をもって幕府への誠意を貫こうとする農家出身の歳三と、武家育ちで内省的な理論家の山南啓介との反目が表面化し、脱走して捕えられた山南は切腹させられた。そんな空気の中に、薩長連合軍が鳥羽伏見に進出してきた。歳三とお房はあわただしい雰囲気の中で、島原角屋の一室で最後の一刻を過した。新選組の出撃を告げる下男平吉にうながされて去る、断腸の思いの歳三を、涙で追いすがるお房の姿には女の悲しさが溢れていた。敗勢の中に官軍の砲火と刀槍に向かって暴れ狂う歳三の闘志と、殺気に満ちた双眸はお房を想う心だけで精気を孕んでいるかのようだった。


解説

オール読物所載の池波正太郎の『色』を「出世武士道」の結束信二が脚色、「新吾二十番勝負 第二部」の松田定次が監督した。新選組副隊長土方歳三の恋の苦悩を描く異色時代劇。撮影は「出世武士道」の川崎新太郎。


配給東映
制作国日本 (1961)
ジャンル 
公式サイト公式サイトはこちら

1961年10月14日より



スタッフ

監督
脚色
原作
企画
撮影
美術
音楽
録音
照明
編集
スチル

キャスト

俳優名役名
片岡千恵蔵土方歳三
月形龍之介近藤勇
岡田英次 (Eiji Okada)山南啓介
里見浩太朗 (Kotaro Satomi)安藤和馬
徳大寺伸吉川三平
河野秋武平吉
北竜二 (Ryuji Kita)松平容保
淡島千景 (Chikage Awashima)お房
丘さとみおしの
田中春男安造
青木しげる市太郎
島田秀雄勘市
伊吹幾太郎小平
北沢典子おみね
志村喬弥兵衛
松浦築枝おしま
喜多川千鶴おこん
小柴幹治 (Kanji Koshiba)野村利三郎
大里健太郎塚本小平太
楠本健二沖田総司
戸上城太郎斎藤一
明日香実馬込大作
尾上鯉之助岡部兵馬
国一太郎高島玄太郎
加藤浩木島又兵衛
月形哲之介浪士A
浅野光男浪士B
林彰太郎浪士C
伊東亮英商家の主人
中村錦司峰吉
石丸勝也弥平
疋田圀男作市
仁科克子ゆみやの少女
団徳麿猿廻し
尾上華丈 (Kajyo Onoe)町人A
矢奈木邦二郎町人B
堀宏太郎町人C
田中忠三郎町人D
佐々木松之丞町人E
大東俊二町人F
片岡栄二郎 (Eijiro Kataoka)杉山一作
波多野博松宮甲太郎
唐沢民賢久保俵吉
松田利夫林彰二郎
香月涼二佐伯健
鈴木金哉外村庄二郎
毛利清二勝原精吉
汐路章 (Akira Shioji)和田源之進
南方英二倉原伸吉
原京市村雨剛
有島竜司初田米蔵
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