花影(1961)

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※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

ストーリー

銀座のバー「トンボ」の女給葉子は三十をとうに過ぎている。男たちは彼女の野放図な人の好さにつけ込んでは関係をもち、やがて去って行く。そんな葉子が生きる希望を失い、後始末をすませて死の床に横たわるのだった……。ここ三年ばかり、葉子は大学で西洋美術史の講義をしている松崎の囲われ者になっていたが、松崎の別れ話にあっさり切れて、昔の女給仲間で現在は「トンボ」のマダムに納まっている潤子たらを歯痒らせた。葉子は父親のように頼りにもし、惚れている美術評論家の高島に身の振りかたを相談した。高島は今は落ちぶれ、潤子の居候的存在に過ぎない。二人のいうなりに、葉子は潤子の店「トンボ」の雇われマダムとして、銀座に、返り咲いた。やがて、葉子は思わぬことから中年の弁護士畑に体を許すが、畑が同じ雇われマダム亜矢子とできていると判った。それが原因で、店で畑に殴られた葉子をかばったのは、常連のテレビプロデューサー清水である。ヤケ酒をあおった葉子は、年下の清水に愛情をそそいだ。ある晩、葉子と幼馴染の野方が、思いがけなく「トンボ」に現れた。父のあとを継いでブドー酒会社の社長をしている野方は、学生時代葉子に惚れていたが、その気持はいまだに変らない。戦争にとられて以来の再会で昔話に花が咲き、そのころの常連の高島の話も出た。高島が葉子の客だと知った野方は、最近凝り始めた骨董の鑑定をしてほしいと彼女を通じて頼んだ。清水はそれをキッカケに葉子から去った。葉子を熱愛する野方は、湯河原の旅館昇仙館を任せているお米に葉子を預けた。新橋の芸者上がりのお米は父の女であった。お米が承知してくれたら、葉子に経営させたいと思うからだ。葉子は骨身惜しまず働いたが、お米にしてみれば、美しい葉子に高島がついているのが気がかりだ。高島が野方から預かった骨董品で詐欺めいたことをやった。東京に帰った葉子は銭湯で髪を洗って体を清め、錠剤を嚥んだ。日は高く、花の影は地上に落ちて重なっていた。


解説

大岡昇平の原作を「用心棒」の菊島隆三が脚色。「特急にっぽん」の川島雄三が監督した社会ドラマ。撮影は「明日ある限り」の岡崎宏三。


配給東宝
制作国日本 (1961)
ジャンル 

1961年12月09日より



スタッフ

監督
脚色
原作
企画
製作
撮影
美術
音楽
録音
照明
スチール

キャスト

俳優名役名
池内淳子 (Ikeuchi Junko)足立葉子
佐野周二高島謙三
池部良松崎勝也
高島忠夫 (Tadao Takashima)清水文雄
有島一郎畑浩助
三橋達也野方逸郎
山岡久乃戸田潤子
筑波久子 (Hisako Tsukuba)亜矢子
淡島千景 (Chikage Awashima)お米
安達国晴バーの客佐原
石田茂樹バーの客市川
藤山竜一バーの客宮田
松本染升中華そば屋の親爺
塩沢とき近所のバーの女
中曽根公子松崎の妻
小林美也子畑の娘松子
高城淳一バーテン徳さん
中真千子バー・トンボ久美
佐多契子バー・トンボみゆき
小西ルミバー・トンボゆかり
野上優子バー・トンボとみ
村松恵子バー・トンボ春子
芝木優子バー・トンボ安江
穂高あさみバー・トンボ悦子
山中良子バー・トンボ朱実
宮川澄江バー・トンボ梨香
桜井浩子バー・トンボ早苗
武内喜恵子バー・トンボエリ子
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