悪坊主侠客伝

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※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

ストーリー

盲目の鉄心が、名古屋警察署武道大会で、十円の懸賞をとったことは、会場の人々の目を見はらせた。特に、村山幻鬼を始めとする師範にとっては、面白からぬことであった。帰途、鉄心は何名かの幻鬼一味に襲われたが、どこからともなく現れた、黒マントに、ステッキを巧みに使う、死神源次の出会いは、お互いの心に深く残った。数日後、大阪に出た鉄心は、途中で、監獄から出たばかりで、金に困る長吉に十円めぐんでやるという義狭心を示した。彼は、七年前迄、大阪の常念寺の了然和尚のよき弟子であった。だが“仏の市兵衛”と呼ばれるやくざ親子の、墓参で、読経をしてやったことが、鉄心の運命を狂わせた。その日、市兵衛は安藤武平太という流れ者に斬殺されたのだ。その場にいた鉄心は、犯人の顔を見たという罪で、目を斬られた。鉄心が常念寺に着いた頃、死神源次は、大阪で黒田組の幹部、伊太八に言い寄られていた、お園と一緒に、常念寺に来た。奇しくもこの寺で再会した鉄心とお園、七年前父の側にいた幼い娘が、このお園なのだ。源次は傍らで、お園の顔が、かって自分が殺した女房お俊とそっくりなのに驚愕し、いつか自分のものにしたいと思った。復讐に一途の希みをかけている鉄心は、武平太が九州飯塚に居ることを知って、旅へ出た。死神も、黒岩組の命令で後をつけた。同じ汽車には、鉄心を心配するお園も同乗していた。了然和尚の紹介で、お春を訪ねた鉄心は、偶然、長吉とめぐりあった。鬼熊一家に、刀を預ける武平太を、ついに斬った源次は、長吉の世話を受けて、久しぶりの平和な日を送っていた。お園も、鉄心の身のまわりの世話をかいがいしくしていた。だが長吉は、鬼熊一家の計に陥ちて、爆死した。ついにど根性を発揮した鉄心は、お園のとめるのもきかず、鬼熊の果し合いに走った。たまりかねたお園は、隣家ですきを狙う、源次に、鉄心と自分をひきかえに、助っ人を頼んだ。ボタ山の喧嘩場で、立派に役目を果して、鉄心の命を守った源次が、お園をつれてゆこうとした時、鉄心の仕込杖は鮮やかに源次を倒していた。鮮血に染った源次の顔、お園の絶叫する声が、響いていった。


解説

大西秀明、河合勝巳、西村政治が共同でシナリオを執筆「めくら狼(1963)」の大西秀明が監督した任侠もの。撮影は「宮本武蔵 一乗寺の決闘」の吉田貞次。


配給東映
制作国日本 (1964)
ジャンル 

1964年06月20日より



スタッフ

監督
脚本
企画
撮影
美術
音楽
録音
照明
編集
スチル

キャスト

俳優名役名
近衛十四郎南無法華の鉄心
東千代之介 (Chiyonosuke Azuma)死神の源次
尾上華丈 (Kajyo Onoe)仏の市兵衛
北条きく子お園
北条きく子お俊
東龍子お静
三島雅夫了然和尚
千原しのぶお春
田中春男長吉
竹内満大吉
沢村宗之助黒川岩蔵
片岡栄二郎 (Eijiro Kataoka)伊太八
安藤薫黒岩の仔分
阿部九洲男鬼熊
藤川弘弥吉
藤木錦之助吉岡
佐藤晟也蛸松
須賀不二男武平太
島田秀雄鬼熊の仔分
植村謙二郎村山幻鬼
毛利清二炭坑の小頭
坂田祐三郎三五郎
浪花五郎名古屋署長
熊谷武審判
木島修次郎伸助
結城哲也丑松
相原昇三郎師範
小田部通麿警官
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