父と娘の歌

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※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

ストーリー

高名なピアニスト江戸基次がヨーロッパから帰国した日、卓紘子は音楽担当記者阿川に連れられて、羽田空港まで江戸に会いにいった。だがこの計画は江戸の多忙に忙殺されて実らなかった。紘子の先輩であり彼女を愛する阿川は、紘子の才能をなんとかしてのばしてやろうとしていたのだ。また紘子の父道一は、かつては国際交響楽団のクラリネット奏者だったが、盗難事件の濡れぎぬを着せられて退団し、今では心臓を悪くしてクラリネットも吹けなくなり、紘子には内証で工場勤めをしていた。そうとは知らぬ紘子は、音楽大学の入学金をためるためにせっせとアルバイトをしていた。やがて阿川の尽力で一週に一度江戸基次の家でレッスンを受けられるまでになった。だが、その嬉しさも束の間、紘子は父道一の同僚吉行から、道一がとっくに楽団をやめて工場づとめをしていることを聞き愕然とした。しかし道一の心情を察した紘子は、あえて道一をとがめようとはしなかった。翌日紘子は、アルバイトでためた五千円と、母の形見の指輪を質入れしてつくった金をたして、高価な新薬を買い吉行を通じて父に与えた。入学資金を父の治療費にまわしてしまった紘子は、一時進学を断念しかけたが、吉行や阿川にはげまされて、ナイトクラブにアルバイトをみつけ、見事音楽大学に入学した。そしてある日、アルバイトに追われて苦闘する紘子にまたとないチャンスがめぐってきた。毎朝新聞主催のコンクールで見事に優勝をかちえたのだ。これを機に、紘子は新春に東洋フィルでピアノをひくことが決った。紘子はふとした不注意でつくった小指の傷にもめげずに猛練習に打ちこんだ。友人山口や、阿川の心温まる助言に励まされ、紘子は次第に自信をつけていった。やがて東洋フィルハーモニー交響楽団の初練習の日、紘子は楽団員のメンバーに父道一の姿を発見して歓喜の叫びをあげた。再起した父と娘は晴れやかに顔を見合わせた。


解説

鍛冶昇と林馬呂が共同でシナリオを執筆、「渡世一代」の斎藤武市が監督した音楽ドラマ。撮影は「ぼくどうして涙がでるの」の萩原憲治。


配給日活
制作国日本 (1965)
ジャンル 

1965年10月30日より



スタッフ

監督
脚本
企画
撮影
美術
音楽
録音
照明
編集
スチール

キャスト

俳優名役名
吉永小百合 (Sayuri Yoshinaga)卓紘子
宇野重吉 (Jukichi Uno)父道一
奈良岡朋子 (Naraoka Tomoko)母妙子
浜田光夫 (Mitsuo Hamada)阿川
山内賢 (Ken Yamauchi)吉行
神山繁 (Shigeru Koyama)江戸基次
近藤宏マネージャー北原
波多野憲若い医師
福田トヨ団地の主婦A
鏑木はるな団地の主婦B
杉山元若いクラリネット吹き
伊藤泰平東大附属病院院長
須田喜久代看護婦
島村謙次バーの支配人
河上信夫高校の小使
吉行和子 (Kazuko Yoshiyuki)山口
浜川智子三浦
北出桂子曽野
西原泰江庄田
高木秀代河田
天坊準道一のアパート管理人
柴田新三芸能社の男
高田栄子賄婦
椎名伸枝遠藤
野村隆外科医
長尾敏之助音楽大学教授
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