めぐりあい(1968)

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※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

ストーリー

川崎のある自動車工場の組立工である努は、停年を迎える父の代りに一家の家計を支えなければならなかった。弟の宏が大学へ行きたがっていたが、そんな状態では無理な望みで、家中がイライラした空気に包まれていた。ある日、努はベアリング店に勤める典子を知り、その爽やかな印象に強く惹かれた。典子の母は保険の外交員をして細々と暮していたが夫の死後も明るさを失っていなかった。努は自分の誕生日に典子を誘い、工場から借りたダンプカーで夏の海にドライブした。典子はそんな努に可愛らしい貝がらをプレゼントした。二人の間に、愛らしいものが芽生えたのはその時だった。だが、心ゆくまで泳いで岩の上に寝ころんだとき、典子は努のたくましい身体に男を感じ、身体を堅くした。帰途、雨の降り出した中を、二人は無言で運転台に乗った。努も典子を意識し、態度がギコチなかった。そして、典子は一度は努の接吻を拒んだが、いつか唇を重ねていた。家に帰った典子に、母の突然の訃報が待っていた。バスが転落して死んだのだった。一方、努はいよいよ停年になった父のため、一家を背負わねばならず、その重在に気持ちを苛立たせていた。優秀な組立工だった努は、イライラが昂じて大きなミスを犯し、鍛造部に回されてしまった。そこで重労働を強いられているうちに、努は疲れ、いつか生きる意欲を失っていった。遊園地に勤めを変えた典子の励ましも役には立たなかった。二人の交流はそれ以来、途絶えてしまったが典子は、いつか努が自分の許に戻ってくると信じていた。汗と鉄紛にまみれながら、毎日働きつづけている間に、やがて努はこの仕事が車の組立よりも、自分に応しいと思うようになり、気持ちにゆとりを持ちつつあった。ある日曜日の遊園地を努は初めて典子を訪ねてみた。彼女は一生懸命に働いていた。お互いの視線が合ったとき努と典子は大きな感動につつまれ彫像のように動かなかった。


解説

「君が青春のとき」の山田信夫と、「伊豆の踊子(1967)」の思地日出夫が共同でシナリオを執筆、思地日出夫が監督した青春もの。撮影は新人の田島文雄。


配給東宝
制作国日本 (1968)
ジャンル 
公式サイト公式サイトはこちら

1968年03月27日より



スタッフ

監督
脚本
製作
撮影
美術
音楽
録音
照明
編集
スチール

キャスト

俳優名役名
黒沢年雄 (Toshio Kurosawa)江藤努
酒井和歌子 (Sakai Wakako)今井典子
桑山正一江藤順平
菅井きん江藤きよ
黒沢博江藤宏
工藤富子江藤友子
森光子 (Mori Mitsuko)今井雅枝
池田秀一今井一郎
有島一郎今井正治
進千賀子石川綾子
田村亮 (Ryo Tamura)白井
当銀長太郎佐々木
木波茂松本
木下陽夫吉田
赤木春恵おばさん
川辺久造部長
丸山謙一郎関口
峰岸徹井上
佐田豊渡辺
柴田昌宏前田
佐川亜梨前田の女友だち
深井聰子青線の女
宮田芳子青線の女B
大木小枝子青線の女C
若宮忠三郎ベアリング店社長
小川安三月賦屋
浦山珠実売店の女
勝部義夫バーテン
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