大江山酒天童子

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※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

ストーリー

平安の末期−−栄華を誇る時の権力者関白太政大臣藤原道長の恐れるものはただ一つ、寵愛する渚の前を悩ます妖怪の襲来だった。道長は都の治安を司る源氏の大将頼光に渚を払い下げ、妖怪から免れた。頼光には渡辺鋼、坂田金時、碓井貞光、卜部季武の四天王に加えて平井保昌、近習の菊王丸がいた。綱の妹こつまと頼光は恋仲だった。渚が頼光の館に来た夜、妖怪茨木童子が現れ、渚は頼光に救われた。その夜、野盗袴垂保輔の一党が池田中納言の館を襲い桂姫を連れ去った。茨木童子に襲われた綱はその片腕を切り取り妖魔の魂を監視したが、伯母に化けた茨木に奪い返された。怒った道長は頼光に野盗、妖怪の討伐を命じ、頼光は首領大江山酒天童子討伐を決意した。今まで大江山に鬼退治に出かけて無事帰ったものはない。兄の失敗を償うこつまが金時と二人山に入った。早速襲ったのは妖術使いの鬼童丸、金時も洞窟に閉じ込めると、こつまを酒天童子の館に導いた。都をしのぐ壮麗さに増してこつまを驚かせたのは、白面の貴公子酒天童子の姿である。頼光に知らせるため金時は山を下りた。淋しく待つ頼光に渚は意外な身の上話をした。大江山酒天童子は渚の夫、妻を手籠めにし、その上館に仕えさせた道長の非道を怒り、野盗の首領になったのである。こつまは戻らず野盗の悪業はつのるばかり。ついに大江山鬼賊征伐の勅令が頼光に下った。翌日、出陣を前にして夫と頼光の戦いを悲しみ渚は自害した。頼光の軍勢が攻め入るのを見下ろす酒天童子に、侍女千春がこつまの危険を知らせた。酒天童子は鬼童丸の手からこつまを救ったが本拠では仲間割れや反目がつづき、袴垂も鬼童丸も倒された。山伏姿に扮した頼光勢の正体を見破ったのは茨木童子、しかし童子も野盗の矢に当り、酒天童子の胸の中で息絶えた。一騎討をのぞむ頼光と酒天童子の間にこつまが分け入り、頼光に童子の潔白を訴えた。頼光から渚が生涯童子を愛して果てたことを聞いた酒天童子は、落日の平原を一人下って行った。


解説

川口松太郎の原作を、「銭形平次捕物控 美人蜘蛛」の八尋不二が脚色し、「浮かれ三度笠」の田中徳三が監督した、日本三大伝統の一つ“大江山の鬼退治”の物語。撮影は「初春狸御殿」の今井ひろし。


配給大映
制作国日本 (1960)
ジャンル 

1960年04月27日より



スタッフ

監督
脚色
原作
企画
製作
撮影
美術
音楽
録音
照明
編集

キャスト

俳優名役名
長谷川一夫橘致忠(備前介後に酒天童子)
市川雷蔵 (Raizo Ichikawa)源頼光
勝新太郎 (Shintaro Katsu)渡辺鋼
本郷功次郎坂田金時
二代目中村鴈治郎大和守一正
中村豊菊王丸
林成年卜部季武
島田竜三碓井貞光
根上淳 (Jun Negami)平井保昌
千葉敏郎鬼童丸
舟木洋一平次
伊沢一郎馬ノ介
田崎潤 (Jun Tazaki)袴垂保輔
上田吉二郎荒熊太郎
清水元虎熊次郎
沢村宗之助土蜘蛛甚内
小沢栄太郎 (Eitaro Ozawa)藤原道長
中村玉緒 (Nakamura Tamao)こつま
金田一敦子桂姫
浜田ゆう子救世観音
阿井美千子千春
左幸子 (Hidari Sachiko)茨木
山本富士子 (Yamamoto Fujiko)渚の前
荒木忍安倍晴明
南部彰三池田中納言
光岡龍三郎赤面鬼三太
南条新太郎播磨守義連
志摩靖彦兵部卿の宮
市川謹也長屋の男糺
原聖四郎左平太
伊達三郎 (Saburo Date)近江ノ九郎
橘公子賎機
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