まぼろし大名(1960)

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※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

ストーリー

明石藩十万石の当主松平直之助は、時の将軍家斉の第五十三子斉信の天降り的押しつけ養子のため、小名木川の下屋敷に若隠居の身となった。しかし自分のいることが藩内部の確執たることを恐れた直之助は、家名を捨てて名も浮世捨三郎と変えた。その家出の晩、捨三郎は深川八幡の境内で、辰巳の売れっ子芸者小稲と、油屋伝次と名乗る盗賊と知り合いになった。小稲は、胸を患う妹芸者小品の身代金五十両を、抱え主である滝田屋万七に返すため、自分に気のある伝次から借りていてその返済を迫られていたのである。捨三郎は屋敷から持ち出した五十両で二人をまるくおさめた。その帰り道、二人とともに小品の家に寄り、折から利子を楯に小品を責めていた万七の前に金を投げだした。小品とその弟要吉の姉弟が、斉信に手討ちとなった松木要左衛門の遺児と知った捨三郎の顔は暗かった。こんな捨三郎の気品と義侠心に小稲と伝次がすっかり惚れこんでしまった。直之助の出奔は江戸の斉信の耳にも入り、斉信は大内右源太に直之助の暗殺を命じた。小稲の叔父の岡っ引き佐平に町奉行を通じ右源太から直之助の探索を命じてくるが、左平は斉信の好色の餌食になろうとして、座敷牢に捕えられている豪商伊丹屋宗兵衛の娘美代との交換を条件に引受けた。それを聞いた捨三郎は伝次を連れて明石藩中屋敷に乗りこんだ。呆然と見守る家臣の中から美代を救い出し船宿にかくまった。美代の口から斉信の乱行ぶりと国表の疲弊ぶりをしった捨三郎は、今まで余りに退嬰的だったおのれを恥じ明石十万石の領民のため起ち上る決意を固めた。美代を父宗兵衛に合わせ、伊丹屋の根岸の寮に側用人の山田善兵衛に守らせて美代と小品姉弟を移した。これは、伝次の口から聞いた小稲が捨三郎に逢いたい一心から、自分の身の回りに光っている右源太一味の目を忘れて根岸に向かったため斉信の知るところとなった。一方、捨三郎も国入りする斉信を追って江戸を発とうとするが、伝次が根岸の寮のことを小稲に話したと聞き顔色を変えた。案の定捨三郎が伝次とともに根岸の寮に駈けつけた時には斉信が右源太一味を率いて襲い、善兵衛はその匁に倒れ、小品、要吉、小稲の命はまさに風前の燈であった−−。


解説

山手樹一郎の『はだか大名』を、「旗本退屈男 謎の暗殺隊」の結束信二と、田村弘教が脚色し、「大岡政談 魔像篇」の河野寿一が監督した娯楽時代劇。撮影は「酒と女と槍」の鷲尾元也。


配給第二東映
制作国日本 (1960)
ジャンル 

1960年07月13日より



スタッフ

監督
脚色
原作
企画
撮影
美術
音楽
録音
照明

キャスト

俳優名役名
高田浩吉浮世捨三郎
青山京子小稲
星十郎油屋伝次
中里阿津子小品
川上正夫要吉
円山栄子美代
水野浩伊丹屋宗兵衛
小柴幹治 (Kanji Koshiba)松平斉信
加賀邦男大内右源太
清川荘司平田作十郎
尾形伸之介梶原弥兵衛
渡辺篤佐平
島田秀雄喜多七
国一太郎滝田屋の万七
仁礼功太郎豚松
汐路章 (Akira Shioji)丑松
香月涼二寅松
矢奈木邦二郎松木要左衛門
杉狂児山田善兵衛
紫ひづるお梅
百々木直銀次
津村礼司左文次
堀正夫土橋九兵衛
近江雄二郎中村
藤木錦之助豊田
相原昇二郎近習
玉喜うた子花の家の使い
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