近世名勝負物語 花の講道館(1953)

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※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

ストーリー

明治末葉。−−岡山の起倒流野田権三郎の道場にふとおとずれた講道館二段馬場七五郎は、野田の一の弟子三島英之を腰投げでやぶる。時流を察した野田は、馬場を介して英之を講道館へおくることにした。息子をもたぬ彼の悲願は、英之を日本一の柔道家に仕立てることなのである。英之を慕う娘のお光も、淋しさにたえて彼の門出を祝った。上京した英之は嘉納治五郎の高弟、講道館の鬼とよばれる大山七段に就いて、黙々精進した。三年後、彼は三段。俊秀木村四段と肩をならべて大山門下の双壁であった。鏡開きの試合にも二人は引分けとなる。たまたま先師野田は病いにふし、屋敷も人手にわたるが、お光の配慮で彼は事情を知らない。知らないままにいつか女浄瑠璃の太夫お京の情熱に身をまかせるようになるが、それはお京に気のある相弟子木村との対立を深めることであった。お京の魅惑は大きかった。彼は合宿を捨てて、町の下宿に引移る。厳格な嘉納館長はこれを怒り、破門しようとするが、大山は近日に迫った次の年の鏡開き試合まで猶予を願う。彼はその足でお京の許に出向き、英之と手をきるように説得した。切々のそのやりとりが色恋沙汰と曲解されて伝わり、英之は女も柔道も信じられなくなる。鏡開きの納めの試合。−−ライヴァル木村を抜いて大山との晴れの対戦者に選ばれながら、彼は出場の準備もしなかった。そこへ岡山から上京したお光がかけつける。その手には最近病歿した野田の位牌が抱かれていた。忽然立った英之は、苦闘のすえ、横捨身の大技物で大山をやぶり、先師の悲願をかなえた。日本一、となったのである。彼はお光と結ばれ、傷心のお京は地方巡業の旅にのぼった。


解説

村松梢風の読売新聞連載『近世名勝負物語』中の一篇を原作とし、「銭形平次捕物控 からくり屋敷」の八尋不二が脚色、「絵本猿飛佐助」の森一生が監督にあたった。撮影は「凸凹太閤記」の牧田行正。柔道映画初出演の長谷川一夫を中心に、この程大映に入社した読売新聞選出のミス・ニッポン山本富士子、「千羽鶴(1953)」の木暮実千代、「恋人のいる街」の田崎潤、「村八分」の菅井一郎などが出演する。


配給
制作国日本 (1953)
ジャンル 

1953年04月29日より



スタッフ

監督
脚色
原作
企画
撮影
美術
音楽
録音
照明

キャスト

俳優名役名
長谷川一夫三島英之
菅井一郎野田権三郎
山本富士子 (Yamamoto Fujiko)娘お光
河野秋武嘉納治五郎
清水元大山関次郎
田崎潤 (Jun Tazaki)木村龍吉
石黒達也馬場七五郎
木暮実千代 (Michiyo Kogure)お京
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