関の弥太ッぺ(1953)

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※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

ストーリー

甲州街道は桜の山道で追いつ追われつの果しあい、しゃにむに斬ってかかるのは箱田の森介、もてあましぎみなのは関の彌太郎。やくざの意地でいやでも命のやりとりの義理はあるが、折しも預りものの金子五十両を盗まれ、気が気ではない彌太郎は、崖からとび下りて森介をまき、桂川沿いに当の盗人、幼い娘をつれた堺の和吉を追いつめた。反抗する和吉を止むなく斬った彼は、意外にも和吉から娘小夜を吉井宿の旅館沢井屋へ預けてくれ、と頼まれる。かつて沢井屋の娘すえと駈落ちし、その女房に死なれたあげくの思案であった。沢井屋に現われた彌太郎が小夜を預けようと後家おさん、嫁のすみとかけあう最中、執念く後を追ってきた森介に挑まれ、虎の子の五十両を小夜の向う十年間の食扶持として投げだしたまま、桂川の河原に走り出る。数十合の後彌太郎は相手の脚を斬り、全快して出直せ、といいのこして姿をけした。−−それから十年目。下総でかちあった二人は、所の親分たちの立会いの下、再度の果しあいに及ぶが、しばし睨みあったすえ、同時に刀をひく。互いの見事な力倆を察して、つまらぬ意地立てをきれいにすてたわけである。しかし立会人の一人から沢井屋で美しく成人した小夜が十年前の恩人を待っているときいた森介は、彌太郎と別れてから吉井宿にあらわれ、恩人を装って小夜をものしようとする。ところへかけつけた彌太郎との間に三度目の斬り合いとなるが、すでに自己嫌悪に陥った森介は、みずから彌太郎の刃に身をさらそうとする。気づいた彌太郎は刀をひく。泣きだした森介と彌太郎の心ははじめて芯から融けあった。肩をなべて吉井宿を去る二人の後姿を、小夜の心残りげな眼差しが追った。


解説

すでに幾度か映画化された長谷川伸の原作を阿蘇太郎が脚色、「浅間の鴉」の田坂勝彦が監督した。「花の講道館」の牧田行正、「悲剣乙女桜」の渡辺浦人がそれぞれ撮影、音楽を担当している。「浅間の鴉」の黒川弥太郎、「花の講道館」の山本富士子、「凸凹太閤記」の坂東好太郎、「右門捕物帖 からくり街道」の霧立のぼる、その他が出演している。


配給
制作国日本 (1953)
ジャンル 

1953年05月13日より



スタッフ

監督
脚色
原作
企画
撮影
美術
音楽
録音
照明

キャスト

俳優名役名
黒川弥太郎関の彌太郎
山本富士子 (Yamamoto Fujiko)お小夜
坂東好太郎 (Kotaro Bando)箱田の森介
霧立のぼるおすみ
松島トモ子少女時代のお小夜
浪花千栄子おきん
大美輝子女中お秋
河野秋武堺の和吉
大矢市次郎田毎の才兵衛
葛木香一笹川の繁蔵
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