地獄の波止場(1956)

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※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

ストーリー

深い海霧に包まれた夜、港につながる製鉄所の構内を突走る熔銑列車の老機関士万造は、二つの人影が運河の岸壁でもつれ合っているのを見た。火を吐く拳銃と水音。恐る恐る岸壁に近づくとすでに人影はなく、万造の足もとに千円紙幣のいっぱいつまったボストンバッグが転がっていた。停年を間近に控えた万造の耳に「悪魔」が囁いた。そして万造はボストンバッグを抱えると夢中でわが家へ帰った。助手の信介が、万造の娘で許婚のふさ子に逢いに出かけた間の出来事である。翌朝、岸壁に死体が浮いた。組合の金庫から更生資金三百万円が消えているので、大騒ぎになった。思いがけない大金を着服した万造は、小さな飲み屋で飲んだことのない酒をあおった。一方、信介は夜勤に出る途中、主犯の笠井に襲われたが「金をどこへかくしやがった。人の仕事を横奪りしやがって!」と叫んだ笠井の言葉が耳にこびりついて消えなかった。あの日以来、万造の様子が変ったのに気がついて、信介は万造を埋立地へ呼び出した。はじめは知らないといい張っていた万造も、包みきれず事実を告白した。信介は「俺が見つけたようにして組合へ届けるよ」といった。物蔭でそれを盗み聴いた笠井は、約束の時間にボストンバッグを持って岸壁に向う万造を射った。信介が駈けつけたとき、万造は重傷に屈せず、笠井を高炉の頂上に追いつめて揉み合っていた。笠井は駈け登って来た信介の体当りに、柵を越えて墜落した。万造は信介に抱かれながら眼をとじた。万造の葬儀の日も海霧が深かった。


解説

陶山鉄原作「海霧」を、「白浪若衆 江戸怪盗伝」の浅野辰雄が脚色、「まぼろし小僧の冒険 第三篇、第四篇」の小杉勇が監督、「力道山物語 怒涛の男」の山崎安一郎が撮影を担当した。主なる出演者は「赤穂浪士」の小杉勇、「風船」の三橋達也、「極楽剣法」の安部徹、「銀心中」の北林谷栄など。


配給日活
制作国日本 (1956)
ジャンル 

1956年03月04日より



スタッフ

監督
脚色
原作
製作
撮影
美術
音楽
録音
照明

キャスト

俳優名役名
小杉勇田中万造
北林谷栄 (Tanie Kitabayashi)妻貞江
木室郁子娘ふさ子
佐藤光邦息子正一
江田久視子娘すえ子
三橋達也岡野信介
安部徹 (Tooru Abe)笠井
隅田恵子路子
月野道代喜楽亭の女将
山田禅二相川
深見泰三常さん
鶴丸睦彦市村老人
紅沢葉子市村の妻
長尾敏之助荒木巡査
弘松三郎刑事A
花村信輝刑事B
深水吉衛厚生委員
冬木京三厚生委員A
鈴木三右衛門守衛関
伊丹慶治工員A
三島謙工員B
小泉郁之助工員C
若原初子近所の女A
山本かほる近所の女B
高品格地廻りの若者
真下治子食堂の女給仕
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