青春の音

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※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

ストーリー

杉本と小沼は同郷の親友で二人とも城北大学の学生である。杉本はバスケットの花形選手で目前に迫った就職にも、東亜鉄鋼と大正物産の両社から望まれ何の苦労もなかった。しかし両親を失いアルバイトで学生生活を続ける小沼の就職は難しく、洋裁店に勤める妹のはるえにまで心配をかけていた。小沼は藤原助教授のゼミナールに属していたが、同じゼミには、アルバイトサロンに働く克子や、東亜鉄鋼社長の令息早見などがいた。克子は、ある日、早見から小沼が東亜鉄鋼に採用されるという情報を聞いた。早速、杉本の下宿で小沼の就職祝のパーティが開かれた。だが、その夜、小沼が受取ったのは不採用の通知だった。自信を失った小沼は、大正物産も不合格となり、暗い淵に落込んで行った。心配した杉本は、先輩の大正物産の専務島村に小沼の就職を頼んだ。杉本の熱情が通じ島村は、杉本が育英大学との対抗試合に勝ったら小沼も一緒に入社させると約束した。試合の前日、杉本の母くらが上京したが、息子とはるえの結婚も考えているらしかった。その夜、はるえは兄の就職を頼みたい一心で早見に誘われ克子の勤める店に行った。一方、杉本もはるえの外出を知って心配の余り彼女を探しに克子の許へ急いだが、途中、泥酔した小沼に出逢った。二人は酒場の中に入ったが、早見と酒を飲むはるえを見た小沼は、早見に躍りかかり、それを押えようとした杉本は、大事な腕を折ってしまった。翌日の試合に、杉本は負傷の身で奮戦、育英大学を破ったが、その腕は二度と使えなくなった。不具な腕に会社は用がない。入社を断られ、責任を感じて小沼は自殺した。学友たちの友情で小沼のお通夜が営まれた。小沼はなぜ死んだのか。力強く生きねばならない。涙とともに、学生たちの声は、友情と青春に溢れた勇気の歌声に高まって行った。


解説

まどか・グループが「花ひらく(1955)」に続いて発表する第二回作品。現代男女学生の生態の種々相を描く。魚住大二(「道(1956)」)原案から「雪崩(1956)」の山形雄策が脚本を執筆し、「野口英世の少年時代」の関川秀雄が監督した。撮影は「道(1956)」の仲沢半次郎が担当している。主な出演者は「女の足あと」の佐田啓二、「泉」でデビューした電通の新人渡辺文雄、「楽天夫人」の片山明彦、小林トシ子、佐野周二、「ある夜ふたたび」の若山セツ子、「伝七捕物帖 女狐駕篭」の草笛光子、「人妻椿 (前後篇)(1956)」の七浦弘子など。


配給松竹
制作国日本 (1956)
ジャンル 

1956年07月06日より



スタッフ

監督
脚本
原案
製作
撮影
美術
音楽
録音
照明

キャスト

俳優名役名
佐田啓二杉本正明
渡辺文雄小沼幸一
片山明彦早見敬一郎
草笛光子 (Kusabue Mitsuko)小沼はるえ
七浦弘子大島千寿
若山セツ子 (Setsuko Wakayama)本田克子
小林トシ子みどり
佐野周二島村専務
増田順二藤原助教授
浦辺粂子杉本くら
細川俊夫野口監督
内田良平望月勇
松山照夫三宅進
小沢昭一 (Shoichi Ozawa)高山安夫
仲谷一郎黒木善介
北原繁宮沢三郎
三木隆戸塚信也
徳島慎吾野口俊彦
伊沢一郎人事係
坂本武試験官1
三井弘次試験官2
藤間紫田舎の女
宮城千賀子 (Chikako Miyagi)洋装店のマダム
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