病妻物語 あやに愛しき

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※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

ストーリー

私小説作家小早川武吉の妻徳子は長年の貧困と過労に神経を蝕まれ、遂に入院しなければならなくなる。後に残ったのは武吉と幼な子二人。それを知った同業仲間の中沢兵吾一家や行きつけの飲み屋“花菱”のおかみなど、何くれとなく心配してくれ、武吉の妹澄代も手伝いに上京した。徳子の病状は思わしくなく脳病院に移る。闘病生活の決心を固めた武吉は妻宛てに手紙を書き、いつの日か戻ってくる妻のためや、自分の慰めにしようとする。ある日、小康を得た徳子は一日の外出を許されて帰宅した。徳子のおぼつかない様子を、兵吾やおかみもいたわってくれる。妻が病院へ帰った後武吉は自分の小説が徳子を滅したのではないかと悩み、自己嫌悪に襲われる。やがて徳子は眼も悪くなり、武吉は病院に泊って看護する。そこへ徳子の父が上京してきた。妻の狂人ぶりを小説に発表する武吉を父親はなじる。みじめな思いの彼を作家仲間の吉田が訪ねて来た。彼と話すうち、武吉はどんなに苦しくとも文学は止められぬと思い、妻あってこそ自分の文学精神が支えられたのだという考えに到達した。病気が長びきそうになった徳子は、院長のすすめで別の病院へ移ることになる。幼児二人を連れ病院へやってきた武吉は徳子をやさしく抱きかかえつつ次の病院へと車を走らせて行くのだった。


解説

上林暁の“聖ヨハネ病院にて”他一連の病妻ものから「流離の岸」の新藤兼人が脚本執筆、宇野重吉が第一回監督した劇団民芸作品。撮影は「夜間中学」の前田実。主な出演者は「逆光線」の信欣三、「雑居家族」の田中絹代、「母子像」の山田五十鈴、「三っ首塔」の小沢栄、「悪魔の街」の菅井一郎、「名寄岩 涙の敢斗賞」の清水将夫、滝沢修、「白夫人の妖恋」の東野英治郎、その他内藤武敏、小夜福子、奈良岡朋子など劇団民芸総出演。


配給独立映画
制作国日本 (1956)
ジャンル 

1956年09月07日より



スタッフ

監督
脚本
原作
製作
撮影
美術
音楽
録音
照明

キャスト

俳優名役名
信欣三小早川武吉
田中絹代 (Tanaka Kinuyo)妻徳子
毛利充宏勝男
高田幸子光子
東野英治郎 (Eijiro Tono)父安造
奈良岡朋子 (Naraoka Tomoko)妹澄代
滝瀬修中沢兵吾
吉行和子 (Kazuko Yoshiyuki)佳子
山田五十鈴 (Isuzu Yamada)花菱のおかみさん
清水将夫南部病院の院長
下元勉若い医師
小夜福子三好看護婦
斎藤美和看護婦
菅井一郎多田病院の院長
内藤武敏医師
佐々木すみ江看護婦
岩崎ちえ患者(娘)
三戸部スエ患者(奥さま風の女)
清洲すみ子患者(絵を描く女)
北林谷栄 (Tanie Kitabayashi)患者(中年の女)
草薙幸二郎患者(若い男)
佐野浅夫患者(蒲団を干す男)
宮阪将嘉患者(ある夫婦)
三崎千恵子 (Chieko Misaki)患者(ある夫婦)
田中敬子附添の女中
鶴丸睦彦小使さん
芥川比呂志 (Akutagawa Hiroshi)武吉の友人吉田
小沢栄太郎 (Eitaro Ozawa)武吉の友人夕部
フランキー堺 (Franky Sakai)ギターをひく男
下條正巳街を歩く夫婦
中西妙子街を歩く夫婦
宇野重吉 (Jukichi Uno)患者
芦田伸介運転手
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