ニコヨン物語

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※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

ストーリー

東の空が白む頃、山谷ではアチコチの簡易旅館の窓が開きニコヨン連中はまず空を見る。今日は天気。“希望館”から飛び出したのは天下の為さん、元将軍、その他ニコヨン大隊。目標は職安である。その晩、館の二階で一同がくつろぐ中に、労働組合の執行委員田崎と同志とよ子は就労対策のビラ造りに懸命。為さんは新米の元教員耕介に日給の使い方を伝授。ふと向いの“昭和館”、源さん夫婦の部屋を覗いてどきり。パン屋に住込奉公している源さんの娘君子の姿。耕介も彼女に眼をつける。昭和館の住人、競馬狂の与五さんは、女房お虎の頑固親父寿し金の来訪に仰天、逃げ出す。寿し金は娘のニコヨン暮しが恥しく別れ話を持ち出すが、お虎にしてみれば駈落ちした程好きな男。それに下町娘の意地もある。深夜、けたたましい悲鳴。厳さんの女房お栄が家出したのだ。泣き叫ぶ厳さんを皆はなだめ落着かせたが、翌日は雨。アブレだ。独り者となって夫婦者専用の昭和館から希望館に移った厳さん始め皆の顔は暗い。そこに駈け込む与五さん、折角当てた大穴の配当をやくざに奪われたという。だが所詮はアトの祭。愛想をつかしたお虎は家出し、寿し金の店に帰ってしまう。ある晩、六さんとおあきの結婚式、新居の披露宴で皆の祝福を受けてめでたしとなる。だが翌朝どんぐり長屋のおかねさんが一家心中。死ぬだけの薬が買えず命はとりとめたが笑えない喜劇。それでも皆はホッとする。ある日、源さんの許にクリーニング屋の主人高井が来て息子に君子をくれという。源さんは為さんと君子の婚約の手前困るが、為さんは自分の気持を押し隠して賛成。連日の雨天にニコヨンは団結、特別手当支給を職安に交渉。警官隊と乱闘で田崎は検束。だがハハキトクの電報に署長の許可で彼は郷里に戻る。労働者大会の日、働きながら青空を仰ぐ為さん達の表情は明るい。


解説

人生の裏町、山谷のドヤ街に咲き出たペーソス溢れるニコヨン生活記録。ニコヨン作家須田寅夫の原作から「金語楼のお巡りさん」の川内康範と井上梅次が共同脚色し「火の鳥(1956)」についで井上梅次が監督、岩佐一泉が撮影を担当。出演は「流離の岸」の三國連太郎、「わが町」の大坂志郎、「甲武信嶽伝奇 (三部作)」の利根はる恵、「帆綱は唄う 海の純情」の小田切みき、「しあわせはどこに」の殿山泰司、その他丹下キヨ子、山岡久乃、柳谷実、小林重四郎、中原早苗など。


配給日活
制作国日本 (1956)
ジャンル 

1956年09月11日より



スタッフ

監督
脚色
原作
製作
撮影
美術
音楽
録音
照明

キャスト

俳優名役名
三國連太郎 (Rentaro Mikuni)天下の為さん
西村晃田崎
大坂志郎耕介
小田切みきとよ子
殿山泰司 (Taiji Tonoyama)与五さん
丹下キヨ子お虎さん
織田政雄六さん
山岡久乃おあきさん
江田久見子長女よし子
香川良久長男俊明
柳谷寛厳さん
利根はる恵お栄ちゃん
小林重四郎源さん
田中筆子貞子
中原早苗君子
坪内美詠子おかねさん
久松晃中風の亭主
林幹将軍
小峰千代子おげん婆さん
三浜元三太郎
四代目澤村國太郎 (Kunitaro Sawamura)寿し金
永井柳太郎希望館の主中村
小泉郁之助高井
山之辺閃監督官
加原武門神官
上原一二画家
冬木京三珍念
武藤章生息子洋太郎
山田禅二署長
井東柳晴薬屋の主
衣笠一夫とん平の主
三島謙三宅
光沢でんすけユリ
峰三平ユリの仲間
小柴隆警官
雪岡純刑事
河上信夫吉岡課長
伊丹慶治部長
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