醉いどれ牡丹 前後篇

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※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

ストーリー

前篇・地獄の使者−−四代将軍家綱の治世。上州真田三万石の家中では、江戸藩邸で御落胤雪姫を擁し、野望達成を計る家老北野但馬一味と、養嗣子新太郎信明君と正嗣春姫の挙式で、お家安泰をと願う元家老津田内記一派が対立を続ける。その頃、役目の科で詰腹切らされた父の最後で武家暮しを捨て、今は薬売りとなった豊田義介は相棒呑みこみの紋太と真田城外で、草叢に縛られていた旅姿の女お津賀と子分兵六をみつけたことから、黒覆面の一隊に襲われた由緒ありげな娘雪を救う。乳母共々、お黒の森に軟禁されていたとのこと。その胸には身の秘密を知るギヤマンの鏡をしっかり抱いていた。義介は師の薬師咄州斎にお雪を預ける承諾を得た帰送お津賀に会い、彼女が父の仇と睨む怪人物播磨屋弘蔵を知った。が留守中、お雪は誘拐され机上には鏡と置手紙。相次ぐ謎を解決すべく、義介と紋太は真田藩下屋敷へ潜入。しかし当家のジャジャ馬娘春姫の乗馬を鎮めたことから男勝りの姫と立合い、勝利は収めたが手討ちにならんとする処を、腰元として仕える咄州斎の娘玉枝の気転で救われる。春姫も、母お梶の方は但馬と通じ、縁組する筈の新太郎君はお雪こと雪姫に夢中という身の上。内記の許に拉致されていたお雪は、彼女がさる高貴の血筋で母は先君の腹異いの妹、素姓の手懸りは、かの鏡にあると知らされた。だが乳母お倉を救おうとした義介は播磨屋配下の与四郎に発見され幽閉、鏡は春姫に渡っていた。下屋敷へ向った内記の一隊が但馬一味と乱戦の処へ駈けつけた春姫は雪姫を誘拐する。だが彼女を義介の前に引据え成敗寸前、黒装束の男と与四郎の手で二人は救われ播磨屋へ。しかし又々藩士来襲と駕籠で逃げる義介は雪姫とも別れ、ガンジ絡めにされ大川へ投げ込まれてしまった。 後篇・深夜の美女−−危うい処をお津賀に救われた義介も負傷のため病床に伏す。必死のお津賀は彼の一命と交換に鏡を盗もうと播磨屋に応じる。カテリーナの鏡は咄州斎の手中と睨んだ播磨屋は、公儀隠密乱波、風魔一族の誼みで協力を申し入れる。だが、これを拒絶した咄州斎は、徳川家隠密として老中松平伊豆守を訪れ談合の末、雪姫の素姓を握る者はお倉唯一人と知る。一方、下屋敷に忍び込んだ義介は玉枝共、春姫の気転で脱出し、地下牢から出されたお倉からも雪姫素姓の証拠の守り袋を入手。さらに播磨屋本邸に捕われた雪姫を救い、咄州斎と協力の上、雪姫こそ三代家光の実弟忠長の遺児と記したお墨付を発見した。彼等は示し合せて、帰途を襲った播磨屋一味に偽のお墨附を奪わせ本物は咄州斎が伊豆守の許へ。さて真田上屋敷、新太郎君婚礼の場。お墨附で万事解決と安堵した但馬、播磨屋らも、花嫁雪姫に扮したお津賀の出現や義介の登場で大乱闘の末、但馬は倒れ、播磨屋は義介の助太刀でお津賀の刃に伏す。お家騒動も大円団。翌朝新婚の義介とお雪は、春姫、玉枝の一行と二筋道に別れて行く。本物と偽のお墨附二通を破り捨て、見送りの伊豆守と咄州斎は完爾と笑うのだった。


解説

上州真田三万石の興亡を賭して、正邪入り乱れる娯楽時代劇。京都新聞ほか五新聞に連載された角田喜久雄の原作を「伝七捕物帖 女狐駕篭」の岸生朗と「紀州の暴れん坊(1956)」の渡辺哲二が共同脚色、久し振り荒井良平が監督する。撮影は「父と子と母」の谷口政勝、主な出演者は「文七元結より 泣き笑い五十両」の大谷友右衛門、「阪妻追善記念映画 京洛五人男」の雪代敬子、近衛十四郎、紫千代、「花ふたたび」の浅茅しのぶ、「この女に手を出すな」の山鳩くるみ、ほかに永田光男、市川小太夫、伊沢一郎、香川良介など。


配給松竹
制作国日本 (1956)
ジャンル 
公式サイト公式サイトはこちら

1956年12月12日より



キャスト

俳優名役名
四代目中村雀右衛門 (Nakamura Jakuemon IV)豊田義介
青山宏呑み込みの紋太
雪代敬子雪姫
近衛十四郎加賀野咄州斎
近衛十四郎如来の彦四郎
紫千代娘玉枝
玉島愛造下僕源八
香川良介松平伊豆守信綱
浅茅しのぶお津賀
大友富右衛門子分兵六
永田光男播磨屋弘蔵
永田光男蜘蛛の弘蔵
山路義人いたちの与四郎
山鳩くるみ春姫
中原伸新太郎信明
市川小太夫 (Kodayu Ichikawa)津田内記
寺島貢後藤新左衛門
林喜美枝雪姫の乳母お倉
伊沢一郎北野但馬
高山裕子お梶の方
草島競子老女梅島
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