体の中を風が吹く

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※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

ストーリー

村松章子は別れた夫立田との間に子供が二人あったが、彼女より年下の正木省吾と強く愛し合っていた。ところが、省吾に縁談が持上り、彼女は彼との関係をはっきりするよう、自らに迫られた。自分の過去を考えると、彼にいつまでもまつわりついていてはいけないと考えるものの、彼女は省吾を諦め切れなかった。彼の縁談は上役の吉田課長の紹介なので、彼も無下に断われず、彼は相手の岡本笹子と何度か会った。笹子の両親もこの縁談に乗気だった。ある日、雑誌社に勤めている章子が人形展へ取材に行くと、笹子と一緒の省吾に逢った。彼女の心は激しく動揺した。しかも、その頃、何度も立田が子供を引取りたいと言って来たが、彼女は厳しく申出を却けた。そんなある夜、独りで酒を飲み、酷く酔って帰った彼女は、寝ている子供たちの傍に突伏して切ない胸を涙で洗うのであった。暫くたった日もう会えないと思っていた彼女のところへ省吾が訪れた。彼女は笹子との話を打切ろうと決意したのだ。矢張り彼も章子への愛は断ち切れなかったのだ。彼は彼女のことを笹子に率直に打明け、話を打切った。快く二人を祝ったものの笹子の眼は何故か寂し気であった。そこへ、突然省吾は八戸へ転勤を命じられた。だが、このことも二人を裂くことは出来なかった。子供たちを同居している親戚のふみえに頼んだ彼女は、彼と一緒に八戸へ向った。彼の落着先を彼女も見とどけておきたかったのだ。車中、彼の肩に頬を寄せた彼女は、「あたし……もうしっかりあなたに掴まっているわ」とポツンと言った。その顔は幸福に甘く酔っていた。


解説

“朝日新間”に連載された佐多稲子の同名小説の映画化。「この二人に幸あれ」の松山善三が脚色、「涙」の川頭義郎が監督した。撮影は「お勝手の花嫁」の荒野諒一。主演は「女の肌」の淡島千景、「東京暮色」の有馬稲子、山本和子、「大江戸風雲絵巻 天の眼」の田村高廣「近くて遠きは」の野添ひとみ。ほかに片山明彦、中川姿子、山内明、日守新一、新人の里見孝二など。


配給
制作国日本 (1957)
ジャンル 
公式サイト公式サイトはこちら

1957年05月14日より



スタッフ

監督
脚色
原作
企画
撮影
美術
音楽
録音
照明
編集

キャスト

俳優名役名
淡島千景 (Chikage Awashima)村松章子
安藤悦子村松マリ子
山本啓二村松晃一
田村高廣 (Takahiro Tamura)正木省吾
本橋和子正木の母
有馬稲子 (Ineko Arima)岡本笹子
日守新一岡本笹子父
春日千里岡本笹子母
里見孝二岡本笹子兄
山内明立田数馬
片山明彦安川啓太郎
野添ひとみ安川千枝子
山本和子ふみえ
福岡正剛矢部
北竜二 (Ryuji Kita)吉田課長
水木涼子吉田課長妻
新島勉山崎孝夫
荒木道子妻静子
中川姿子山崎多美子
高島稔山崎隆二
田村保座談会の男
島村俊夫酔っぱらい
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