母と子の窓

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※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

ストーリー

東京の片隅にある貧しい母子寮に勤務する保母の里村圭子と学童指導員井関壮吉は、ともに母一人子一人の生活。互いの寂しさから思いを寄せ合っていた。がある日、親孝行で評判の秀治少年がPTAの有力者前川夫人の子の紛失金を拾ったことから盗人扱いされ壮吉がその責任を問われた。そのとき女教師の宗方繁子は独り正論を吐き秀治を弁護した。壮吉は繁子の凛々しさに感激、これが動機で彼は母子寮を止め繁子と同じ学校に転校した。失意の圭子を福祉施設に関心を持つ富豪の息子真木陽一が現われ慰めるようになった。陽一には婚約者宮脇由利がいたが、有閑令嬢の由利とは対照的な圭子に、陽一は心を洗われるような気がした。彼は由利から離れ、両親を説得して正式に圭子の母に結婚を申込んだ。そのころ母子寮では、また一つの事件が起った。勤務先の課長塩沢との不倫の関係に悩んでいた未亡人瀬川夏江が服毒自殺をしたのである。沈痛な表情が居並ぶ母子寮のお通夜−−夏江が遺した一人娘美知子の髪をなでながら、圭子は更めて母子寮の仕事の重大さを覚った。一方繁子の小学校に移った壮吉は、学芸会の演しもののことで余りに左翼的な繁子の言葉と衝突、貧しいながら汚れを知らぬ母子寮の子供たちの世界を懐しく考えていた。そして他方では、陽一の求婚に戸惑う圭子が、やはり心の隔りを感じ、貧しい母子寮の窓の灯となるのが自分の幸せと感じ、遂に結婚を断ってしまった。母子寮へ帰った圭子は無心の子どもたちに迎えられた。傍らの木蔭には複雑な表情の壮吉が圭子を見守っていた。


解説

読売新聞連載の竹田敏彦の同名小説の映画化。母子寮をテーマにした社会ドラマ。「近くて遠きは」のコンビ、猪俣勝人が脚色、番匠義彰が監督した。撮影は「炎の氷河」の西川亨。主演は、「暴力の波止場」の杉田弘子、水戸光子、「体の中を風が吹く」の田村高廣、「東京暮色」の高橋貞二、「情痴の中の処女 天使の時間」の渡辺文雄、「近くて遠きは」の中川弘子、小林トシ子、ほかに山形勲、沢村貞子、設楽幸嗣、新人の川口のぶなど。


配給
制作国日本 (1957)
ジャンル 

1957年05月28日より



スタッフ

監督
脚色
原作
企画
撮影
美術
音楽
録音
照明
編集

キャスト

俳優名役名
杉田弘子里村圭子
田村高廣 (Takahiro Tamura)井関壮吉
高橋貞二真木陽一
小林トシ子宗方繁子
中川弘子宮脇由利
渡辺文雄小石三郎
水戸光子瀬川夏江
山形勲塩沢幾太郎
沢村貞子里村糸子
吉川満子井関ひろ
北竜二 (Ryuji Kita)真木周平
本橋和子真木曽乃
川口のぶ真木則子
水上令子松宮俊子
浅茅しのぶ尾崎節子
設楽幸嗣尾崎秀治
植木マリ子尾崎登美子
二木てるみ瀬川美知子
野辺かほる木谷トヨ
草香田鶴子下館久子
須賀不二男和田寮長
高橋とよ (Toyo Takahashi)前川夫人
春日千里丸山夫人
大杉莞児吃りの労働者
竹田法一教頭
高木信夫宗方松雄
稲川善一清沢弁護士
三田玲子旅館の女中
新島勉製粉会社部長
佐原康製粉会社用度課員
松野日出夫工業クラブボーイ
太田博之塩沢保
藤本満州男前川良一
渡辺和夫清沢泰雄
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