こけし子守唄 夕やけ鴉

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※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

ストーリー

遠い昔こけし作りの名人といわれた仙太は、吹雪の山中で倒れていた学生渥美利夫を救けた。利夫は負傷が回復すると共にゆきずりの山国の乙女澄江に心惹かれるようになり澄江もまた利夫に命をかけて愛した。やがて利夫は東京へ帰って行った。二人の間に子供が出来た。或る日、決心をした澄江は一人利夫に会いに東京へ旅立って行ったが、期待していた利夫から冷い言葉をきいて、自分の無知を始めて知ったが今更故郷へ帰れなくなり、わが子道子を父仙太に預けて気のおちつくまで東京で働く決心をした。父なし子の道子は、母がいなくともすくすくと育ち、やがて学校へ行くようになりそして綴方にまで母を恋い慕った。温泉町の店へ仙太爺ちゃんと一緒にこけしを売りに行った日大事な母の写真とそっくりの人を見かけ「おかあちゃん!」と空しく追いかけた。その頃澄江の想いも同じだった。そしてわが子の姿を求めて村へそっと帰ってきたが、年と共に益々頑固になった仙太爺さんはわびる澄江を許さずに追い返してしまった。二人の争いに目を覚ました道子は、母のあとを追って駅へかけつけた。一途に母に逢いたいと願う子の情に寒村の駅長さんもほだされて東京へ向う汽車の発車を遅らせた。母子はしっかと抱きあって「おかあちゃん!」「道子!」と呼び合った。十年の月日がこの瞬間を待ちわびていたかのように……仙太爺さんも人の親だ。心の中ではどんなに娘を持っていたことか! ジリジリと鳴るベル、仙太爺さんは「澄江よう」「道子よう」と二人を呼び返した。今日ばかりは歌う道子の心もはずむ……磐梯に落ちる夕陽の影さえ仙太爺さんにも、澄江にも、道子にもあたたかくみえた。


解説

関沢新一の原作を、「さよなら港」の中田竜雄が脚色、「船頭姉妹」の伊賀山正光が監督、「さよなら港」の藤井静が撮影した。主演は「雪姫七変化」の松島トモ子、「緋ぼたん肌」の大川恵子、「殺人者を逃すな」の三条美紀。ほかに高木二郎、東宮秀樹、岸井明、原国雄など。


配給東映
制作国日本 (1957)
ジャンル 

1957年08月20日より



スタッフ

監督
脚色
原作
企画
撮影
美術
音楽
録音
照明
編集

キャスト

俳優名役名
松島トモ子道子
三條美紀澄江
三條美紀お秋
高堂国典 (Kuninori Kodo)仙太爺さん
大川恵子さよ子
高木二朗信吉
原国雄賢一
石井一雄 (Kazuo Ishii)渥美利夫
岸井明上田駅長
志摩栄平大作
吉川英蘭柿沼
長島隆一石山
中野かほる里子夫人
高橋京子 (Kyoko Takahashi)お春
山本緑お初
香月三千代お豊
豊野弥八郎与作
岩城力三吉
西川陽子良子
吉野玲子久子
松本幸治稚名
久保比佐志鳥井
高宮淳吉野
北浦通子買物の母
岡田由紀子サチコ
小島洋々医者
岡部正純駅員
佐山二三子弘子
潮健児若者
君和田民技歌手
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