細雪(1959)

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※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

ストーリー

藤岡家は大阪の船場の旧家だった。鶴子・幸子・雪子・妙子の四女があった。鶴子の婿養子・銀行員の辰雄が家督をゆずられたのち、父は死んだ。借金が残っていた。家はその跡うめに他人の手に渡った。−−次女の幸子は婿養子に計理士の貞之助を迎え、芦屋に分家している。三女の雪子はそろそろ婚期を逸しかけてい、本家と芦屋の姉の家を行ったり来たりして暮している。おとなしそうだが、芯は強い。心にきめた相手を事故で失った傷手がまだいえぬようだ。末娘の妙子は雪子と正反対の行動的な近代娘だ。二十歳の頃、船場の宝石商のぼんぼん・奥畑と駈け落ちした。幸子の看視でアパートに住む。近頃、姉の目をかすめて奥畑と会っている。彼は店の品物を持ち出して、彼女に貢いでいる。−−鶴子が夫の転任で東京へ移ることになった。妙子が人形展覧会を開き、奥畑が板倉というカメラマンを連れてきた。彼はアメリカで苦労して写真を勉強した男だ。雪子に、関西電車の社長の従弟・野村との縁談が起きた。見合いはしたが、雪子は断り、東京の兄の家へ去った。妙子は板倉の裸一貫から叩きあげた魅力にひかれていった。奥畑が嫉妬し、板倉愛用のカメラを叩きこわしたが、板倉は昔の主人にさからわなかった。妙子は板倉と結ばれて本家の預っている父の残した婚礼支度金を、洋裁店を開く資金にしたかった。しかし、一方では、奥畑をなだめ、指輪をせしめたりする。それを板倉からさとされ、彼にすがって女の本当の幸せをつかもうと決意した。支度金について本家から返事は来なかった。台風の夜、上京した妙子は雪子に結婚の決意を打ち明け、励まされた。板倉危篤の報せがきた。即刻、妙子は帰阪した。病人は急性中耳炎から脱疽になった。手術後の少康も束の間、板倉は死んだ。−−雪子は製薬会社の重役・橋寺とまた見合いした。彼が断ってきた。理由は妙子のことだ。板倉が死んでから生活が乱れ、柄のわるい所へ出入りしていたのだ。奥畑が勘当されると、妙子は彼を見限った。彼の母が息子の貢物を取りかえしにきた。妙子にはバーテンの三好という男がいた。彼の子をみごもった。妙子は死産した。雪子が東京から来、徹夜で看病した。雪子は妙子の寝顔を見ているうち彼女のしたことを何でも許せる気になった。雪子はまた京都の旧家の息子と見合いする。今度は雪子が気に入り、縁がきまった。妙子は誠実な三好と結婚し一緒に苦労して行くことを、姉たち全部に祝福された。本家の鶴子までが東京の生活で、家柄も財産も藤岡家にないことを悟ったのだ。妙子は姉たちにひき会わせるため三好を呼びに駅へ向った。その肩にささめ雪が降りかかった。


解説

大阪の旧家に生れた、美しい四人姉妹の運命を描いた、谷崎潤一郎の小説『細雪』を、「つづり方兄妹」(東宝)の八住利雄が脚本化したもの。「娘の冒険」のコンビ・島耕二と小原譲二が、監督と撮影を担当した。音楽は「嵐を呼ぶ友情」(日活)の大森盛太郎。四人姉妹を、「赤い波止場」(日活)の轟夕起子・「あなたと私の合言葉 さようなら、今日わ」の京マチ子・「人肌牡丹」の山本富士子・「男十九の渡り鳥」の叶順子が競演し、ほかに根上淳・川崎敬三らが出演。


配給大映
制作国日本 (1959)
ジャンル 

1959年01月14日より



スタッフ

監督
脚色
原作
企画
製作
撮影
美術
音楽
録音
照明

キャスト

俳優名役名
轟夕起子鶴子
京マチ子 (Machiko_Kyo)幸子
山本富士子 (Yamamoto Fujiko)雪子
叶順子妙子
信欣三辰雄
山茶花究貞之助
志摩多佳子悦子
川崎敬三奥畑
根上淳 (Jun Negami)板倉
藤田佳子お春
菅原謙二橋寺
浦辺粂子奥畑の婆や
船越英二野村
春本富士夫 (Fhujio Harumoto)陣場氏
村田知栄子陣場夫人
川上康子光子
村田扶実子アパートの女王人
リンダ・ビーチメリー
穂高のり子「チャイカ」のマダム
三宅邦子 (Kuniko Miyake)玉置校長
八潮悠子看護婦
瀧花久子おさく
北原義郎三好
竹里光子丹生夫人
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