母子草

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※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

ストーリー

富士山の麓にあるとある町。小沢しげはそこで洋裁店を営んでいる。彼女は、長女の睦子、高校一年の秀一、それに浩二の三人の子供をかかえ、夫亡き後の生活をミシンを踏んで支えているのだ。−−ある日、睦子は職員室で書類の整理をしながら、自分の戸籍謄本に「継母しげ」の名が記されているのを見た。藤本先生は静かにこう話してくれた。十八年前、睦子の父は製紙工場を経営していたという。実母は弟の秀一を生むと間もなく産褥熱で亡くなった。父は後添えとしてしげを迎えた。そして応召を受けて戦死。その時しげは浩二をみごもっていた。それから今まで、しげは三人の子をかかえ苦しい生活を続けて来たというのだ。睦子の胸には感動がわいた。−−睦子は隣村の小学校の教師となった。だが、秀一は東大を再びスベった。彼は、炭坑に行くと言って家を飛び出そうとした。睦子は秀一に戸籍の秘密を話した。秀一は、自分の力をためすために働くのだと言った。送別の宴。しげは泣きながら手拍子を打って歌った−−睦子は、ある生徒の親である高山という男から求婚された。高山は妻を亡くしていた。しげはこの縁談に反対した。睦子は「私もお母さんの歩かれた尊い道を歩こうと思います」と言った。さらに、高山をも愛していると言ってしげを説いた。その時、秀一が怪我をしたという知らせが届いた。秀一の眼は再び開かなかった。が、彼の表情はいつも明るい。睦子の前で、しげが秀一の点字の手紙を読んだ。「……お母さんが習いはじめたという点字の手紙を読みながら、ぼくはいくたび泣いたか知れません。……いつかお母さんにお送りした母子草も咲いているでしょう。“盲いたるまぶたに咲けり母子草”……」朝の空気の中に、富士はひときわ美しかった。


解説

かつて田坂具隆監督が手がけた同名作品の再映画化。小糸のぶの原作を「実いまだ青し」の楠田芳子が脚色し、山村聡が「沙羅の花の峠」以来四年ぶりに監督する。撮影は「夜の配役」の荒牧正。


配給
制作国日本 (1959)
ジャンル 

1959年04月22日より



スタッフ

監督
脚色
原作
企画
撮影
美術
音楽
録音
照明
編集

キャスト

俳優名役名
田中絹代 (Tanaka Kinuyo)小沢しげ
佐久間良子 (Sakuma Yoshiko)小沢睦子
水木襄小沢秀一
大和田勝之小沢浩二
北川恵一加藤一郎
春丘典子加藤正代
山村聡 (Soh Yamamura)藤本先生
木村功高山義彦
岡田由紀子高山陽子
小峰千代子母あき
明石潮西川校長
藤里まゆみ小野先生
高橋とよ (Toyo Takahashi)かね
神田隆炭坑の男佐野
久淑子佐野光子
加藤嘉医師
佐山二三子看護婦
福地悟朗静岡大学小使
山本緑女中きくや
都築みどり小学生芳子
須藤健小学校小使
荒井真理小学生A
児玉ひろみ小学生B
柏崎喜美子小学生C
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