お役者鮫

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※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

ストーリー

河原崎座の舞台は初日を明日に控えていた。狂言作者竹柴瓶作、座頭の市川仙翁、鳴海屋の一統扇十郎、扇之助らが顔を揃えて舞台稽古に余念がない。仙翁は、扇之助のセリフ回しが気に入らず、弟扇四郎に代役を命じた。扇之助は席を蹴った。−−瓶作は芸者鶴代に執心だった。だが、鶴代は扇之助と将来を言い交わした仲なのだ。鶴代は扇之助からの呼出し状を受取った。第六天神裏、扇之助から芸者をやめて一緒になってくれと言われた。扇之助が彼女を引き寄せようとした時、鶴代の下駄の鼻緒が切れた。代りの履物をと扇之助は消えた。が、戻った時には鶴代の姿はなかった。−−舞台では「先代萩」の幕が開き扇十郎が中村富右衛門を相手に熱演していた。その舞台裏へ駈けつけたのは、扇十郎に惚れている芸者の小浜だった。舞台から下りて来た扇十郎に、鶴代が殺され、下手人として扇之助の名が挙げられていることを伝えた。その頃、扇之助は友人の巳之吉の家に現れ、そこで鶴代が殺され、自分が下手人と見られていることを知った。扇之助は小浜の家へ駈けつけた。扇十郎がいた。兄弟が激しく言いあっているところへ、目明しの久五郎が現われ、扇之助を引き立てて行った。扇十郎は真犯人を見つけようと走り廻った。花川戸附近を小浜と共に歩いている時、鰻掻きの留五郎と出会った。扇子をちらつかせながら、五十両出せという。その扇子は鶴代の死体の側から拾ったもので、三桝の扇の紋がある。金の折り合いがつかず、留五郎は姿を消した。留五郎の家は瓶作の家の隣りだ。この扇子を瓶作に見せびらかした。瓶作の顔色が変った。翌日、留五郎の死体が堀割りに上った。現場に来た目明しのお弓は、扇子を見つけ懐ろにしまった。河原崎座の舞台。扇十郎が花道へ上ろうとした時、その綱が切れ、危うく奈落へ叩き落されそうになった。巳之吉が、扇之助が伝馬町送りになるという知らせを持って来た。巳之吉は、ふと舞台の異常さを見つけ、葡萄棚へよじ上った。道具方の谷蔵が、扇十郎めがけて匕首を投げようとした。二人がもみあううち、谷蔵は転落して死んだ。翌朝、瓶作の「置土産桔梗小紋」の本読みが行われた。扇十郎は瓶作に迫った。証拠の品として例の扇子をつき出しながら。扇十郎の人気をねたんだ中村富右衛門と、鶴代にふられた腹いせに殺してしまった瓶作が仕組んだ芝居だったのだ。−−扇之助を迎えた河原崎座の舞台は沸いた。


解説

「情炎(1959)」の衣笠貞之助と「お嬢吉三」の犬塚稔の共同脚本を、「山田長政 王者の剣」の加戸敏が監督したもので、歌舞伎の世界を背景にした怪奇時代劇。撮影は「四谷怪談(1959)」の牧田行正。


配給
制作国日本 (1959)
ジャンル 

1959年08月29日より



スタッフ

監督
脚本
企画
製作
撮影
美術
音楽
録音
照明
編集

キャスト

俳優名役名
長谷川一夫市川扇十郎
新珠三千代 (Aratama Michiyo)小浜
二代目中村鴈治郎竹柴瓶作
鶴見丈二市川扇之助
林成年巳之吉
三田登喜子鶴代
阿井美千子稲荷下のお弓
美川純子お加代
加茂良子芸者小花
高倉一郎市川扇四郎
沢村宗之助中村富右衛門
嵐三右衛門勘五郎
市川小太夫 (Kodayu Ichikawa)市川仙翁
片岡半蔵谷蔵
水原浩一留五郎
寺島雄作小梅の久五郎
天野一郎辰吉
市川謹也源吉
五代千太郎扇昇
石原須磨男扇蔵
東良之助六兵衛
浅尾奥山楽屋頭取
綾英美子芸者八千代
金剛麗子お房
横山文彦同心
遠山金四郎三蔵
三浦志郎駕かき
越川一お弓の下っ引
滝川潔岩吉
安田祥郎船頭
春日清遊人伝吉
桜井勇遊人島三
高原朝子紅葉屋の仲居
戸村昌子芸者豆千代
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