誰か夢なき

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※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

ストーリー

華やかなM大ラグビー部主将だったのは三四年前の話、今は研究生として瀬川博士の指導を受けている川路竜之助であった。叔父の高塚病院長の家に厄介になっているうち優しい親切な看護婦杉村多喜子に心惹かれる。何かにつけて彼女と話す機会が多くなるのは当然の話だった。だがこれは困った事なのである。というのは、金棒引の婦長田口を大将とする十人余りの看護婦連のうるさい事といったら。その上悪い事に、叔父院長は御多聞にもれず色気の多い男で、多喜子には前々から目を付けていたのである。そして叔母がまた無類のやきもち焼き、問題が起らないのが不思議なくらい。多喜子は風紀びん乱と難くせを付けられ病院を追い出され、竜之助もこの病院の空気がつくずくいやになり多喜子の後を追っておん出た。竜之助は東中野の画描きの叔父の家に寝泊まりすることになったが、多喜子の行方が分らない。多喜子も竜之助の住所を知らない。固く誓い合った二人だったのだ。ところが叔父画伯が妙なことを言い出した。嫁をもらわないか、というのだ。その相手は、竜之助の学生時代から、彼を意中の人としていた富豪奥野の娘玲子だった。玲子は金持で美しく、その上聡明な娘だ。彼は迷った。でも彼には多喜子という人がいる。親友三田野には彼の気持が判らなかった。玲子みたいに美しい人を選ぼうとしない竜之助の心は不可解だ。しかし、ことはひどく込み入ったことになっていた。玲子の従兄真杉武夫は、伯父奥野の病気看護に来てもらった杉村多喜子を好きになってしまったのだ。そして竜之助が妙なことから一晩厄介になった飲んだくれの折口の娘美津子は竜之助を秘かに思っている。だが竜之介の決心は固く多喜子の思慕は深く、ついにまた会える日が来たのである。


解説

富田常雄の原作より渡辺邦男が「僕の父さん」の木村千依男と共同脚色し「今日は踊って」に次いで監督する作品。撮影も「今日は踊って」の友成達雄の担当。大河内、藤田、黒川らのスターを中心に新人野上千鶴子、宮川玲子らが出演。


配給新東宝
制作国日本 (1947)
ジャンル 

1947年08月12日より



スタッフ

監督
脚色
原作
製作
撮影
音楽
録音

キャスト

俳優名役名
藤田進 (Susumu Fujita)川路竜之介
黒川弥太郎真杉武夫
野上千鶴子杉村多喜子
宮川玲子奥野玲子
春山葉子折口美津子
中村彰三田野
江見俊太郎
大河内傳次郎清水保次郎
鳥羽陽之助高塚(病院長)
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