一寸法師(1948)

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※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

ストーリー

真夜中の山野邸に一寸法師がしのび込んだ。長女三千子は許婚者小林を妹加代子とともに送り出して寝室に入った。明朝三千子の主治医岡本が来たころ、山野家は加代子失そう事件で仰天していた。扉には「父の恨みをはらすべく山野一家に天誅を加えん」とす、加代子はおれが殺した。ピアノの中を見よ−−野々宮栄吉の遺児」と張紙が無気味に張られ、山野の妻百合枝は探てい明智をおとずれる。野々宮惨殺の旧悪を持つ山野は、警察沙汰になるのをおそれ、信頼する蕗屋に秘密裡に死体埋葬を頼み、蕗屋はピアノの中から加代子の死体を運び出す。ここにかけつけた明智の活躍が始まる。明智は戸外の一寸法師の影を養源寺の境内に追いつめるが逆に手裏剣の雨をあびる。岡本医師と蕗屋の正体に明智は疑惑を持つが、まず山野家の事情を調査するため、助手の桃子を山野家のスパイに入れる。そのころ山野家には「十三日午後九時に三千子を殺す」旨の同じ脅迫状が舞い込む。山野は再び蕗屋に頼み、彼の家に三千子をかくまってもらう。桃子と明智は養源寺裏の蕗屋宅を探るが、三千子は見当らず蕗屋と岡本に会う。一方この監禁に不安を頂いた三千子は抜け道を発見して逃げ、一寸法師に追われて小林のアパートに飛びこむ、小林はただちに地下室に三千子をかくす。一寸法師より小林のバイオリンケースが盗まれ、ビルの屋上から二本の女の手が入ったこのケースが落ち、巷間の話題をさらう。明智はこの手を加代子のものと断じ、新聞はケースの署名から犯人は小林と報じる。小林は変装して三千子のため食糧をあつめ、包紙の新聞から三千子は小林の犯行を知り、戸外に走り去る、警察の保護をうけ自宅に帰った、三千子を、明智は加代子の部屋に休ませ、刻々迫る午後九時を待つ。一方桃子は蕗屋を追って出先から電話をかけ、明智は蕗屋宅に走る。岡本は二人にピストルをつきつけ白髪をむしりとって蕗屋となる。本物の岡本医師は縛られ、蕗屋宅は野々宮が岡本と二役を演じたのだ。九時きっかり山野宅にしのび込んだ一寸法師は三千子に化けた婦人警察官に捕縛された。


解説

「彼と共に去りぬ」につぐ小倉浩一郎の企画で、江戸川乱歩原作同名の探てい小説に取材し、「われ泣きぬれて」の沢村勉が脚本を書いた。「母の灯」以来一年ぶりの市川哲夫(市川春代の弟)が監督に当たる。新東宝の藤田進が「富士山頂(1948)」についで主演し、「それでも私は行く」の月丘夢路(M・S・C)、「色ざんげ(1948)」についで松竹入社第二作の鈴木美智子、「夜の女たち」の永田光男が出演、元大都の活劇スター兼監督(八代毅)で鳴らし戦時中満映にいたハヤブサ・ヒデトが帰還後第一作としてカムバックする。問題の一寸法師にふんする酒井福助は京都日ノ丸移動演劇部“お笑いの家”の浪曲家で、酒井雲門下、身長二尺一寸、廿四歳という変わり種。なおこの映画は藤田進の明智小五郎ものシリーズの第一編で関西お盆映画をねらって封切られる。


配給松竹・京都
制作国日本 (1948)
ジャンル 
公式サイト公式サイトはこちら

1948年08月20日より



スタッフ

監督
脚本
原作
企画
撮影
美術
音楽
録音
照明

キャスト

俳優名役名
藤田進 (Susumu Fujita)明智小五郎
月丘夢路牧原桃子
ハヤブサ・ヒデト蕗屋敬作
北竜二 (Ryuji Kita)小野大五郎
草島競子妻百合枝
鈴木美智子長女三千子
青山和子次女加代子
永田光男小林紋三
忍美代子野田宮たま江
酒井福助一寸法師
村田美智子ユキ
田中謙三署長
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