鐘の鳴る丘 修吉の巻

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※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

ストーリー

東京には到る処に浮浪児がいた昭和二十一年の夏も終わるころ、復員姿の青年賀々見修平は、弟修吉を尋ねて新橋駅にたたずんでいた。−−父も母も亡き兄弟二人は、信州の伯父にあたる賀々見勘造の家に引き取られたが、兄修平がやがて戦地に征った後、弟の修吉は、伯父の子供たちの昌夫や、まき子達にどうしてもなじむことが出来ず遂に伯父、伯母との折合も悪くなって、罪ならざる罪を着せられ、感化院に入る身となってしまった。間もなくそれから終戦となって兄修平は忘れ得ぬ弟修吉を感化院におとずれたが、なつかしい弟の姿は見えなかった。脱走したという。−−もしや修吉はこの浮浪児の中にいるのであはないかと尋ねたが、修吉ならず隆太少年が彼のふところに飛び込んできた。修平は隆太を見る度に弟のおもかげを抱きながら何とかこの浮浪児を救わねばならぬと救済方法を決心する、事実は空しかった。社会の経済的な圧迫、周囲の人々の冷たさ、等が彼の誠実な努力をさまたげる。だが可愛い子供たちは彼の偽りのない心に次第に親しみなついて来た。そして彼の仕事を助力する人々も少なくはあったが力をつけてくれるのである。一方修平が尋ねる弟修吉は、感化院を抜け出しては見たものの、暖かい愛情の家もなく浮浪児の仲間にいつのまにか入っていた。だが修吉は兄に会いたい気持ちが日増しにつのって汽車に乗るが、信州行きではなかった。汽車から飛び降りて足がけがした時には、身も知らぬ人に助けられていた。その人立花は強盗ではあったが親身になって悟してくれた。やがて東京に帰った修吉は以前の修吉ではなかった。素直な子供になっていたのである。松葉つえを頼りにやがて信州に現れた修吉は、兄修平や隆太たちの苦しい努力と愛情によって建てられた「鐘の鳴る丘」に迎えられた。クリスマスの晩である、伯父勘造夫婦も、昌夫、まき子たちも、隆太たちと一緒に修平と由利江の顔を見較べていた。クリスマスの鐘はあたりにいつまでもいつまでも鳴りひびいていた。


解説

「愛情十字路」「シミキンの探偵王」の山口松三郎の企画で、菊田一夫原作のラジオ連続放送劇を「風の中の牝鶏」「銀座新地図」の斎藤良輔が脚色「シミキンの探偵王」についで佐々木啓祐の監督である。カメラは「火の薔薇」の森田俊保の担当「火の薔薇」の佐田啓二「青蛾」の徳大寺伸「肖像」の菅井一郎をはじめ、井上正夫、飯田蝶子等が出演する外創作座の子供達が大勢出演する。


配給松竹
制作国日本 (1949)
ジャンル 

1949年02月01日より



スタッフ

監督
脚色
原作
製作
撮影
美術
音楽
録音
照明

キャスト

俳優名役名
佐田啓二賀々見修平
本尾正幸賀々見修吉
前田正二俊次
芝田幸雄留男
小野寺薫謙一
伊藤和子みどり
鈴木豊明桂一
辻正太郎がんちゃん
深沢博夫山の龍太
山口勇泉沢万次
徳大寺伸俊春
井上正夫賀々見勲造
英百合子妻かね
山路義人源吉
飯田蝶子しの
江原達怡昌夫
大塚とみ子まき子
菅井一郎秦野豊
平野郁子妻芳枝
高杉妙子娘由利江
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