こんな女に誰がした

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※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

ストーリー

野戦病院看護婦ウタ子は若い軍医塩沢一郎と相愛の仲となったが、一郎が先に復員した後、終戦−−そして悪夢のような混乱の中でウタ子は悪らつな婦長の手にかかり瀬戸大尉のため貞操を奪われた。唯一回の過失なのに瀬戸の子を身ごもったウタ子は引揚船中で死児を分べんした。一郎との再会を唯一の希望に帰国後派出看護婦となったウタ子はある日夕雨の雨宿りをしていて、傍にかけ込んできた男が懐かしい一郎であることを発見した。二人は再会を喜び合うが過去の傷がウタ子を重い心にさせるのだった。一郎は封建的な両親から新興成金の娘小池ちか子との縁組を迫られていたので、ウタ子との結婚には両親が大反対だった。しかし一郎の熱心な要請に親もしぶしぶ納得させられ、一方ウタ子は一郎から求愛されればされる程その胸は千々に碎け、遂に告白の手紙を一郎に送るが、その手紙は空しく一郎のマットの下に入って一郎の眼にふれなかった。そしてなおも激しく求婚する一郎をみてウタ子は過去の罪を許してくれたものと思い結婚する。新婚の夜一郎が己れの過去のざん悔をした時、ウタ子も自分の罪をわびるが、聞いた一郎は男のエゴイズムから急に愛情の冷たくなるのを如何ともし得なかった。それから悲しいウタ子の毎日が続いた。冷たい一郎のしうち、封建的な両親のしつこく、悩み果ててウタ子が一晩寝ずに号泣した翌朝、始めて今までの感情を清算した一郎を見出した彼女の喜び、それも束の間、ある日連立っていったダンスパーティで会った男は瀬戸だった。瀬戸はその夜ウタ子を奪いに塩沢家に現れ、優柔な一郎の態度にウタ子は家を去るが、ウタ子を失って一郎は得がたい宝石を無したことに気づく。かつて一郎との新婚旅行の地に赴いた瀬戸とウタ子、そこでウタ子は憎んでも憎みきれぬ瀬戸を谷底へ突落してしまう。殺人!ぼう然たるウタ子が覚悟を決めて最後の別れに塩沢家に帰ってきた時、今は前非を悔いてひたすらウタ子を求める一郎がいた。一郎のすすめで二人は逃避行の旅に立つ。北海道へ−−、ウタ子は生れて初めて一郎の胸の中で女の幸福を満喫した。しかし逃れぬ所と思いあきらめて夫に罪の及ぶのを恐れたウタ子の手紙により、追手は函館まで来たウタ子たちの身近に迫っていた。切符を買いに出た夫を送って、ウタ子は覚悟の縛についた。刑事に引かれ、連絡船に乗ったウタ子の跡を追って波止場にかけつけた一郎は力一杯愛妻の名を呼ぶのだった。


解説

製作は「わが子ゆえに」につぐマキノ満男。企画は「女の一生(1949)」(藤本真澄、井出俊郎と協同)の伊藤武郎で、「白鳥は悲しからずや」「わが子ゆえに」(荒牧芳郎と協同)の八木保太郎、「美しき豹」の棚田吾郎、「誰に恋せん」(館岡謙之助と協同)の舟橋和郎の三人が協同で脚本を執筆し、「戦争と平和」(龜井文雄と協同)の山本薩夫が監督する。キャメラは木塚誠一の担当。主演は「女の一生(1949)」の岸旗江、「青い山脈(1949)」「恋狼火」の伊豆肇、「女の一生(1949)」の沼崎勳で、それに「女優(1947)」以来の土方与志、「静かなる決闘」「湯の町悲歌」の千石規子、「不良少女(1949)」の杉義一、「わが子ゆえに」の水原通子、同じく小田切ふみ子、民芸の滝沢修、清水将夫らが出演する。


配給東横
制作国日本 (1949)
ジャンル 
公式サイト公式サイトはこちら

1949年07月04日より



スタッフ

演出
脚本
企画
製作
撮影
美術
音楽
録音
照明

キャスト

俳優名役名
伊豆肇塩沢一郎
岸旗江ウタ子
土方与志一郎の父
原泉子一郎の母
秋庭米子由美子
沼崎勳瀬戸
清水将夫小池の夫
滝登紀子小池チカ子
常盤操子引揚船の中年婦人
千石規子 (Noriko Sengoku)派出看護婦会の女A
水原通子派出看護婦会の女B
西村秀子派出看護婦会の女C
沼田曜一研究所の小使
林春子塩沢家女中フサ
滝沢修 (Osamu Takizawa)刑事
杉義一瑞穂商事の事務員A
月京介瑞穂商事の事務員B
小田切ふみ子給仕
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