月よりの使者(1949)

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※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

ストーリー

高原の療養所である。患者戸塚、弘田、橋田などは「月よりの使者」とあだ名されるほど美しく気高い看護婦道子の献身的な看護の中に、静かに闘病生活を送っていた。近く退院して行く弘田が、ひそかに道子を愛していることを知った戸塚は、二人の為に一計を案じて白樺の林の中に、二人だけの時間を持たせた。弘田と道子は将来を固く誓ったが、そのころ弘田の病室に意外な待ち人が来ていた。それはかつて彼の許婚者であった弓子であった。封建的な親たちの一存から、一時許婚を解消したもののひたむきに弘田の愛を求めて五年間も待ち続けたという弓子の真情も知らず、弘田は弓子の来訪を迷惑気にけって、道子に対し「今夜十二時二十分駅まで来てくれ」と約束して病院を出た。迫る汽車の時間……そのころ、病院では橋田が死期を覚って多量の睡眠剤を飲んで、道子に手を取られながら死んで行った。かけつけた道子の眼の前に弘田の汽車は去って行った。そしてそれから幾とせ……生活の過労から病床に伏した道子は、保養を兼ねて湘南の別荘の派出看護婦として出張した。行った先の病人は今弘田と結婚している弓子であった。弓子は道子を知らなかった。道子に会った弘田は、当時の彼女の真情を初めて知り、長い心のわだかまりは一挙に解決したが、病床にあって、かつて夫の秘密の愛人が、道子であると覚った弓子は、二人の居ない部屋の中で、二人の新しい出発を祝しながら睡眠剤を服用して自らの生活を絶っていた。他殺か?自殺か?殺人容疑者として道子は裁きの庭に立ったが、遂に弓子が親友に贈ったフランス人形の縫い込みから遺書が発見されて、道子の疑いは晴れて、弘田と結ばれる。


解説

かつて無声映画時代に入江プロにおいて入江たか子、高田稔の主演によって製作された久米正雄原作の再映画化である。企画は「大島情話」につぐ清水龍之介、脚本は「虹を抱く処女」につぐ八田尚之、撮影は「千姫御殿(1948)」の武田千吉郎で、監督は「ぜったい愛して」につぐ新人加戸敏の第二回作品である。「夢よもういちど」につぐ上原謙「大島情話」につぐ花柳小菊「三十三の足跡」につぐ喜多川千鶴「天狗飛脚」につぐ相馬千恵子らが主演する。


配給大映
制作国日本 (1949)
ジャンル 

1949年02月01日より



スタッフ

監督
脚本
原作
企画
制作補
撮影
美術
音楽
録音
照明

キャスト

俳優名役名
上原謙弘田進
花柳小菊野々口道子
喜多川千鶴前島弓子
相馬千恵子弘田晴子
菅井一郎戸塚平介
伊達三郎 (Saburo Date)橋田哲二
小柴幹治 (Kanji Koshiba)池内副院長
大伴千春柏木看護婦長
高原朝子チビさん
藤代鮎子森美代子
早見栄子北川君子
宮島久仁子坂俊子
上野陽子河原秋子
葛木香一桜井博士
南部章三松本博士
荒木忍高木裁判長
上代勇吉土屋弁護士
原聖四郎古泉司法主任
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