顔役(1958)

上映スケジュールはコチラ!

※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

ストーリー

大学生輪島一夫は帰省の途中、学校の先輩という眼の鋭い男と知り合った。彼も山形へ新事業の視察のため行くという。実は東京を食いつめたペテン師・泉川である。一夫の父・八十吉は三助から成り上った金持の銭湯経営者である。町に防犯灯を建設し、県から表彰された。その祝賀会の日、一夫を訪ねてきた泉川は、早速お人好しの八十吉にとりいり、市会議員へ立候補をすすめる。八十吉は立候補を届け出、泉川が選挙事務長に収った。泉川は八十吉を八十彦と改名させ、無学の彼に演説の文句を教えたりする。対立候補は浴場組合長の松田だった。松田派のアルバイト女子大生と、泉川は通じ、松田の妾についての情報を得、八十吉に“風紀粛正、町の純潔化”を謳わせる。−−祝賀会の日に、女中の花枝が卒倒したのだが、それが妊娠のツワリのためだということが判った。しかも、相手は“風紀粛正”を謳う八十吉だというのである。八十吉の妹・波代は温泉芸者上りのあばずれ女だが、モミ消しを頼まれて花代の叔母に話をつけに行った。兄から託された十万円のうち七万円を猫ババする。波代はすでに泉川とデキていた。−−松田派が自由社会党の大立物・菅井総務を呼び、全市の人気をさらった。が、泉川は米沢公演に来、波代の店に寄った三助上りの大スター“大木実”を説き落し、八十吉応援に来させることに成功した。ミーハー選挙民は菅井をそっちのけ、大木実を熱狂して迎えた。八十吉派は盛り返した。そこへ花枝の兄と称する白河弁護士が乗りこんできた。三十万をゆする。花枝を好きな三助・角造が相手と名乗ったが無駄だ。真相を知った八十吉の妻・さとは家出した。一夫も父を憎んだ。彼は花枝を訪ね、父のことをあやまった。何故か、花枝は泣いた。−−八十吉は最高点で当選した。泉川は姿を消した。波代が例の三十万を引きだすため兄から託された小切手帳を使って出した八十吉の残金・百万円をふところに。そばには例のアルバイト女子大生がいた。波代もだまされたのだ。八十吉にはもっと驚いたことがあった。例の花枝は叔母や白河弁護士とグルの美人局専門のアバズレだったのだ。彼女はわざわざ自分の正体を見せにきた。いつかの一夫の行為に感じたためか。さとも一夫も家に帰った。


解説

北条秀司の『顔役』の映画化で、結末にドンデン返しの用意された人情諷刺喜劇とでも云うべきもの。脚色は「坊っちゃん(1958)」の椎名利夫、監督は「渡る世間は鬼ばかり ボロ家の春秋」の中村登、撮影は「坊っちゃん(1958)」の生方敏夫が担当した。「駅前旅館」の伴淳三郎、「モダン道中 その恋待ったなし」の佐田啓二、「ろまん化粧」の高千穂ひづるをはじめ、大木実・石浜朗・淡路恵子・九条映子などが出演。


配給松竹
制作国日本 (1958)
ジャンル 

1958年08月31日より



スタッフ

監督
脚色
原作
製作
撮影
美術
音楽
録音
照明
編集

キャスト

俳優名役名
伴淳三郎輪島八十吉
沢村貞子妻さと
石浜朗息子一夫
淡路恵子 (Awaji Keiko)八十吉の妹波代
佐田啓二泉川
高千穂ひづる花枝
桂小金治角造(輪島湯の三助)
内田良平白河八郎
富田仲次郎松田太一
水上令子河内とよ
田村保戸川(一夫の友人)
九條今日子 (Kyoko Kujo)沢田良子
殿山泰司 (Taiji Tonoyama)山野(自転車屋主人)
大木実人気スタア大木実
野辺かほる美容師
大塚君代時枝
稲川善一県警察本部長
井上正彦平野公安委員
竹田法一警察署長
吉野憲司のぞきの男
菅原通済菅井通三(自由社会党総務)
高木信夫平木(松田派運動員)
長谷部朋香金田(松田派運動員)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック