悪夢の香り

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※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

ストーリー

村のただひとつの入口の橋はスペイン人が建て、アメリカ人が軍事用に拡張した。僕、キドラット・タヒミック(キドラット・タヒミック)は三才のとき、おもちゃの車をひいて初めてこの橋を渡ろうとした。今、僕はこの村のジプニー運転手として毎日橋を渡り。ラジオの『ボイス・オブ・アメリカ』は僕の憧れの源。僕は宇宙旅行に憧れ、ロケットを発明したヴェルナー・フォン・ブラウン博士のファンクラブの会長だ。僕の夢はアメリカに行って、宇宙飛行士になること。母(ドロレス・サンタマリア)の話だと、父はスペインからの独立戦争の終了直後、米軍の敷地に無断で入ったとして射殺された。僕のジプニーがアメリカ人のビジネスマン(ハルムート・レルヒ)の気に入り、僕は彼とジプニーと一緒にパリに行く。一年後にはニューヨークだ。初めての飛行機、村には一本しか橋がないのに、橋だらけの空港、そしてどこでも進歩、進歩、僕はヨーロッパの文明に驚きながらも、戸惑いを感じる。仲良しの市場のローラ叔母さん(ジェジェット・ボードリィ)は、自分たちはまもなくスーパーに追い出されるという。ドイツに行くと、教会の塔のタマネギ状の屋根の葺き替え工事をやっていた。手作りにタマネギ屋根を作れるのもこれが最後だという話だ。僕は妊娠したドイツ人の女性(カタリーナ・ミューラー)と出会う。パリに帰ると、スーパーの周りには最新式の鉄製のタマネギがいっぱい並んでいた。なぜ昔ながらの手作りの銅のタマネギではいけないのだろう?小さな飛行機で十分なのになぜコンコルドが必要なのだろう?僕は先住民の友達のカイヤ(マン・フェリィ)の教えを思い出し、国に帰ることにした。


解説

フィリピンの生んだ“日記映画作家”キドラット・タヒミックの作品の特集上映〈キドラット・タヒミックの世界〉で上映された1本。95年に日本でも公開された代表作「虹のアルバム」も併映された。上映館はBOX東中野。スペイン人が建てた橋、アメリカの軍用車を改造したジプニー、月ロケットなどをモチーフに、フィリピン社会に染みついた植民地主義を、とぼけたユーモアと温かい詩情、途方もないナンセンスさのなかに炙り出しにするユニークなファンタジー・コメディ。監督は「虹のアルバム」などのキドラット・タヒミックで、第1作である本作はアメリカではフランシス・F・コッポラが配給権を獲得するなど、国際的な注目を集めた。インディペンデント製作で製作、脚本、撮影、編集も自ら担当し、主演もしている。共同撮影はハルトムート・レルヒで、アメリカ人役で出演もしている。美術は現在のタヒミック夫人であるカタリーナ・ミューラーで、本作では主人公がドイツで会う女性として出演もしている。共演はマン・フェリイ、ドロレス・サンタマリア、ジェジェト・ボードリィなど。


配給シネマトリックス
制作国フィリピン (1990)
ジャンル 

1996年11月30日より



スタッフ

監督
脚本
製作
撮影
美術
編集
字幕

キャスト

俳優名役名
キドラット・タヒミック (Kidlat Tahimik)Kidlat
ジェジェット・ボードリィ (Georgette Baudry)ローラ叔母さん
マン・フェリィ (Mang Fely)カイヤ
ハルムート・レルヒ (Harmut Lerch)ビジネスマン
カタリーナ・ミューラー (Katharina Muller)ドイツ人の女性
ドロレス・サンタマリア (Dolores Santamaria)
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