おこんじょうるり

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※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

ストーリー

ある村に盲目のイタコの婆さまが住んでいた。すっかり年老いた婆さまは能力が衰え、しかも腰を痛めてしまったため誰も寄りつかず、孤独で淋しく暮らしていた。ある夜婆さまの家に腹を空かせた狐が忍び込む。哀れに思った婆さまは狐に食い物を恵んでやる。恩に着た狐はお礼にと婆さまに“じょうるり”を聞かせる。すると婆さまの腰痛はすっかり治ってしまった。雌狐のことを婆さまは「おこん」と呼び、ふたりは一緒に暮らし始める。元気となった婆さまを見た村人に懇願され、婆さまはおこんに浄瑠璃を習おうとするが一向に覚えられない。そこでおこんは婆さまの背中に隠れ“二人羽織”で浄瑠璃を唄う。そのおかげで村人の病気は治り、大評判となる。お礼の品でふたりの生活は豊かになってくる。その評判を聞きつけお城の侍がやってくる。お城ではお姫様が病気となり寝込んでいた。「いやな予感がするんじゃ」と渋る婆さまをおこんは引っ張り出す。大食漢の自分のために一生懸命に働いている婆さまへの恩返しと思ってのことであったが、婆さまはおこんのことが何物にも代えがたい存在となっていたのであった。登城したふたりの浄瑠璃でお姫様は全快し、大いに喜んだお殿様から小判を始め多くの褒美を受け取る。あまりの重さに馬方を雇い村へ帰ることとする。欲に目がくらんだ馬方は褒美を強奪しようと峠で婆さまを襲う。馬方の棍棒が婆さまの背中に振り下ろされる。その瞬間に婆さまの背中からおこんが馬方に飛びかかる。驚いた馬方は一目散に逃げ出す。目の見えない婆さまが必死に呼びかけるがおこんは返事をしない。ようやく探り当てた婆さまはおこんを抱きかかえる。瀕死のおこんのために婆さまは浄瑠璃を唄うが覚えきれていないため傷が治ることは無かった。しかしおこんは嬉し涙を流す。「おらは今までいっぱいじょうるり唸ってきたけど、おらのために唸ってくれたのは婆さまだけじゃ」。そう言っておこんは絶命する。それからしばらくして婆さまも亡くなった。婆さまの死に顔は穏やかだった。きっとおこんの唄声が婆さまには聞こえていたのだろう…。


解説

東北の山村を舞台に浄瑠璃で病を治す狐と老婆との交流を描く短編人形アニメーション。さねとうあきらの創作民話を「人類の進化」の岡本忠成が映像化。声の出演に「遠野物語」の長岡輝子ほか。1982年度大藤信郎賞受賞、キネマ旬報ベスト・テン文化映画第1位。


配給
制作国日本 (1982)
ジャンル 


スタッフ

演出
脚本
原作
制作
撮影
背景
音楽
録音
編集
人形
アニメーション
出演(声)
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